2016年の6月、湖北省の武漢市を旅しました。
- 1日目:高速鉄道で西安から武漢に移動。「黄鶴楼」を見学し、長江(揚子江)を眺めて「臭豆腐」を食う
- 2日目:長距離バスで赤壁市に移動、「赤壁古戦場」に到着するも入場料が高いことに嫌気し周辺をブラブラして武漢市内に戻り、漢口地区の租界を見学する
- 3日目:武漢市内の寺院、湖北省
博物館美術館を見学し、西安に戻る
今回はその第1回目です。よろしくお願いいたします。
いまや新型コロナ発祥の地となってしまった大都市武漢
西安北駅
日本でいうところの「端午の節句」の時期に中国は祝日となり、3連休くらいになります。
この連休を利用して武漢に行くことにしました。
西安からみて湖北省武漢市は南東にあたります。列車で行く場合、西安と武漢を直線的につなぐ線路はなく、まず真東に進んで河南省の鄭州(ウル覚えですが、鄭州で停車した列車はスイッチバックして発車したと記憶しています)からガクンと南下して武漢に向かうという経路になります。
今回は高速鉄道を利用し、片道約3時間40分の道のりとなります。
6月9日の午前7時過ぎに西安北駅に到着。深セン北駅に向かう列車に乗車します。
正午過ぎ、武漢駅に到着しました。
なお、武漢市内には「武漢」「武昌」「漢口」と、大きなターミナル駅が3つあります。
武漢の地下鉄の切符
地下鉄に乗って武漢の有名な観光名所「黄鶴楼(こうかくろう:フアンハーロウ)」に向かいます。
西安の地下鉄はカード式の切符でしたが、武漢の地下鉄はこのような丸いチップの形をしていました。
热干面(熱乾麺:ルアガン麺)を食う
黄鶴楼最寄りの駅で下車し、近くの食堂で武漢の名物「热干面(熱乾麺:ルアガン麺)」をいただきましょう。
茹でた麺に醤油風味のタレと細かく切った具材がかかっています。ただそれだけのものですが、武漢といえばルアガン麺、というポピュラーな軽食です。
孫権が建立した「黄鶴楼」
15時頃、「黄鶴楼(こうかくろう:フアンハーロウ)」にやってきました。
西暦223年の創建。当時は三国時代で、当地を治めていた孫権(182-252)が建立したとされています。
唐、宋、明、清と時代とともに改修や増築が重ねられ、現在の姿を今に残しています。
楼閣の上から武漢の街を眺めます。
彼方に見えるのは長江です。
楼閣の中には色々な展示がありますが、中国共産党のえらい人が残した書などを見ることができます。私はこういうのを見るのがけっこう好きです。
南宋の武将「岳飛(1103-1142)」の像です。
岳飛は三国時代の「関羽」と並び、中国のスーパーヒーローです。少年が敬礼していることからもそれが分かります。
長江を眺む
黄鶴楼から長江に向かいます。
武漢長江大橋から長江を見下ろします。
なんか泳いでる人たちがいます。いいですね、大都市でもこのようなのどかな情景が見れてよかったという気持ちです。
臭豆腐を食う
「戸部巷(フーブーシャン)」というグルメストリートにやって来ました。若者たちで賑わっています。
「臭豆腐(チョウドウフ)」をいただきましょう。揚げた豆腐に発酵して臭気を放つタレをかけていただくものです。慣れると病みつきになります。
臭豆腐の本場は武漢よりもその南の湖南省の長沙というイメージがありますが、武漢の臭豆腐も西安の屋台で見かけるものとは一線を画しています。豆腐が真っ黒い!
次回はバスで赤壁市にある「赤壁古戦場」を訪ねます。