2015年の10月1日から7日の期間で、甘粛省の武威、張掖、酒泉、蘭州の4都市を旅しました。
旅の行程は以下の通りです。
10月1日
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[移動]鉄道で西安から武威へ |
[宿泊]寝台車内 | |
10月2日
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[移動]武威駅に到着 |
[観光・宿泊]武威市内 | |
10月3日
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[観光]武威市内 |
[移動]鉄道で武威から張掖へ | |
[宿泊]張掖市内 | |
10月4日 | [観光]張掖近郊・馬蹄寺石窟観光 |
[宿泊]張掖市内 | |
10月5日 | [移動]高速鉄道で張掖から酒泉へ |
[観光・宿泊]酒泉市内 | |
10月6日 | [移動]鉄道で酒泉から蘭州へ |
[宿泊]蘭州市内 | |
10月7日 | [観光]蘭州市内 |
[移動]鉄道で西安へ |
武帝之威河西に到達す
西安南駅
10月1日の夕方、西安郊外にある西安南駅にやって来ました。
西安市街からバスで1時間弱の場所にあり、かなりド田舎にある駅です。駅舎も小さいです。
窓口も2つだけ。どローカルな駅です。
※西安南駅は2023年2月末に当地のもともとの地名から「引鎮(インジェン)駅」と名称変更されました。これは現在別の場所(西安の西、阿房宮の南の辺り)に新しく西安南駅を建設中だからです。
列車は18時過ぎに発車。これから甘粛省の武威まで約17時間の旅となります。
西安から武威までは普通は10時間ちょっとで到着できる(高速鉄道なら7時間)のですが、私が取った切符は各駅停車のごとくローカルな駅に次々と停車、しかも蘭州経由ではなく寧夏周りの中衛経由をする列車でした。
切符を買うのが遅く、よい列車が取れなかったのです。10月1日から1週間は国慶節の連休で民族大移動が発生するため、切符争奪戦への参加に遅れ、結句こんな列車しか残っていませんでした。
まあしょうがない。切符が取れただけでもよしとしましょう。
旅行の計画はお早めに。この教訓を身を持って学ぶことができました。
甘粛の大地
寝台車で一夜を明かし、車窓から見えるのはゴツゴツした山脈と緑のまばらな荒野です。
武威駅に到着
10月2日の12時半、やっとこさ武威に到着しました。
武威の説明をwikipediaから引用します。
“https://ja.wikipedia.org/wiki/武威市” から引用
武威市は古代西羌の地であり、『書経・禹貢』によれば九州の中の雍州(後の涼州)に属した。 前漢の武帝による西域開発の結果、「武帝之威河西に到達す」として河西回廊に最初に作った街である武威郡が設置され、張掖郡・酒泉郡・敦煌郡とあわせ、河西四郡と称された。後に涼州の姑臧などと称され地方行政の中心とされた。武威はその名の通り漢帝国の武の威光を示す。五胡十六国時代になると前涼・後涼・南涼・北涼の各国の都城が設置され、南北朝時代に急速な発展をみせた。
元代より甘粛行省(後の甘粛省)に属し現在の行政組織の基礎が完成している。 中華民国が成立し県制が施行されると、武威県と改称され、さらに1984年に昇格し現在に至る。
道も広く綺麗で、ゴミゴミしていない感じでよい印象です。天気もよく気持ちがよいです。
臊子面(サオズ麺)
13時過ぎ。昼めっしゃー!
回族のお店がありましたので入りました。
メニューは臊子面(サオズ麺)だけでした。角切りにした具材(臊子)が入ったスープ麺です。
熱々スープにモチモチの平打ち麺がうまいです。西安にはありそうでない感じのスタイルでです。
店内にキリスト教のカレンダーが貼ってあったのが印象的でした。
回族はイスラム教を信仰している人たちですが、イスラム教は聖書を(一応)聖典としているので、決して不自然なことではないのでしょう。
武威西夏博物館
13時半、武威西夏博物館にやって来ました。
西夏(1038年-1227年)は宋代に起こった王朝で、現在の寧夏回族自治区の銀川を都としていました。
wikipedeia “https://ja.wikipedia.org/wiki/西夏” から引用
この博物館の目玉は西夏文字が刻まれた石碑の展示です。西夏王国は独自の文字を使用していました。
仏教を保護して西夏文字で書かれた仏教の経典も残っていますが、規模の大きさとしてこの博物館に展示されている石碑が最大のものだそうです。
武威文廟
14時前、西夏博物館の前にある文廟にやって来ました。文廟とは孔子を祀った廟です。文廟は中国各地至る所にあります。
武威文廟は1437年に創建。
武威の街ブラ
14時過ぎ、文廟を後にして、ガイドブックに載っていた旅行会社を訪ね、明日車をチャーターしてもらうよう依頼をしました。
その後、しばらく武威の街をブラブラします。
南城門楼。
ここは「涼州市場」というガイドブックにも載っていたフードコードです。夜にまた来てみましょう。
次回、大雲寺の鐘楼を見学し、武威の名物「三套車(サンタオチャー)」をいただきます。