2015年の10月1日から7日の期間で、甘粛省の武威、張掖、酒泉、蘭州の4都市を旅しました。
前回は馬蹄寺石窟を見学しました。
祁連山脈の恩恵がもたらす美しい風景を堪能する
馬蹄寺石窟風景区を散策
10月4日の正午、馬蹄寺石窟を参拝し終えた後、引き続き周辺を散策することにしました。
馬蹄寺石窟は周辺一帯が風景区となっており、ハイキングを楽しむために訪れる人達も少なくありません。
この青年は行きのバスで席を譲ってくれた学生さんで、馬蹄寺に到着した後もチケットの購入を親切に手伝ってくれたりしていただきました。
この青年は彼女さんと一緒に来ていて、2人とも蘭州大学の学生さんだそうです。蘭州大学は西北地方ではかなりレベルの高い大学らしいので、さしずめインテリといったところでしょう。
彼方に見える祁連山脈(多分)が美しいです。
きれいな水が勢いよく流れています。祁連山脈の雪解け水でしょうか。
鉄道の車窓から見る甘粛省の風景は水とは無縁に思える荒野が続いていましたが、実はこのように豊かな水の恩恵を受けられる土地もあるのだと分かります。
ヤクを放牧しているのが見えます。
タルチョ
タルチョはチベット文化に欠かせない装飾品ですが、カラフルなので写真映えしますね。
そろそろ馬蹄寺のバスターミナルに戻りましょう。
木塔寺
16時、張掖市街に戻ってきました。
馬蹄寺石窟でお世話になった蘭州大学の青年&彼女に誘われ、「木塔寺(ムータースー)」にやって来ました。もとは張掖中学校の敷地内でしたが、中学が移転していまは広場になっています。
ワーッ
この木塔の創建は北周時代(556年-581年)にさかのぼるそうです。幾度とない修復を重ね、現代に至ります。
八角九層、高さ32.8メートル。
上ってみましょう。
9階まで上ってきました。当たり前ですが、本当に全部木でできています。
創建当時の木材がどのくらい使用されているか分かりませんが、たいしたものです。
木塔寺でお世話になった2人によくお礼を言って別れました。今彼らは何をしているんでしょうか。結婚してお子さんもいるかもしれません。私はいまだにひとりです。
次回、夕食に屋台で麺を食べ、翌日はチンギス・ハンの孫にして元朝を興したクビライ生誕の地「大佛寺」を訪ねます。