2016年のお正月、甘粛省の天水市を旅しました。
- 1日目:深夜に鉄道で西安から天水に移動。世界遺産「麦積山石窟」とその近郊にある名刹「仙人崖」を見学し、天水市内に戻り一泊
- 2日目:天水郊外にある三国時代の史跡「街亭古戦場」、天水市内の名所旧跡「伏羲廟」「玉泉観」「南郭寺」「李広墓」をそれぞれ見学し、西安に戻る
今回はその第1回目です。よろしくお願いいたします。
お正月に貧乏旅行した最初の経験
甘粛省天水市の世界遺産「麦積山石窟」へ
1月1日の午前3時に西安駅にやって来ました。
鉄道で西安から天水まで約3時間。ちょうど中間地点に宝鶏があります。
ちなみに、同じく鉄道で西安から蘭州までが約7時間で、その中間地点に天水があるような位置関係です。
今回訪れる天水は、都市の規模的に、甘粛省において省都蘭州の次くらいに位置するとされています。
早朝の天水駅の様子の写真がないのが申し訳ありませんが、午前9時過ぎに天水駅前から路線バスで麦積山石窟までやってきました。天水駅から約2時間の道のりです。
岩肌が積まれた麦のような形成に見えることから麦積山(ばくせきざん、マイジーシャン)と呼ばれているそうです。
2014年にユネスコ世界文化遺産「シルクロード:長安–天山回廊の交易路網」のひとつに選ばれています。
積雪している場所もあります。さしずめ積雪山か。
山の岩肌に大仏様が掘られているのが見えます。
麦積山石窟は後秦時代(417年-384年)に開窟が始まったとされています。
見えてきました。近くで見るとでかい。真ん中に鎮座されている大仏様は阿弥陀如来です。高さ15.7㍍。左が勢至(せいし)菩薩、右が観音菩薩だそうです。
周囲よりも標高の高い場所にそびえる山の岩肌に上っていますので、かなり高所に感じます。
けっこう怖い。
美しい。これをほぼ独占してじっくり眺めることができたのは貴重な体験だったと思います。
彩色の残っている部分もあり、往時の面影を残しています。
あまり下を見ないように歩みを進めます、、、
怖い。
次回は「仙人崖(シェンレンヤー)」を訪問します。