お昼時に散歩をしていたら今まで工事中だった道路が開通していたので歩いてきました。
その道路沿いには建設中のマンション群がそびえていました。
西安にはこのような建設中のマンションやビルがゴロゴロしています。本当に売れるのでしょうか?
わたしが初めて西安に来た当初、陽が暮れてこのようなマンション群を眺めると明かりのついてない部屋ばかりで寂しい気持ちになったものです。
中国のマンションは日本で大きなタワーマンションが二棟か三棟ポーンと立って街のちょっとしたシンボルみたいになっているのとは違い、それこそタワーマンションが十棟も二十棟も団地のごとく林立しています。そのような居住区(「小区」という)が至る所にあります。
わたしの心配とは裏腹に西安の地価はまだまだ上がり続けているそうです。具体的な価格は別の機会にさせていただくとして、西安で地価が上がり続けるのは一応の根拠があるようです。
それが「一帯一路」政策です。中国政府の肝いりで進められているこの政策は鉄道を使って陸路で物資をヨーロッパまで輸送するというのが柱となっています。
その拠点がこの陝西省西安市です。今後西安は中国西北地方の物流の一拠点としてでなく、中央アジア、ヨーロッパまでも網羅した東アジアの物流ターミナルとなるのだそうです。
だから西安はこれからもどんどん発展していくよ、マンションも売れるよ、という話を聞いたことがあるのですが、わたしはまだ半信半疑の状態です。
けれども目の前では今日も日曜返上で民工の人たちがトンカントンカンと音を立ててマンション建設に従事しているのは紛れもない事実なのであります。