【映画】ゴヤの名画と優しい泥棒

ゴヤの名画と優しい泥棒

プライムツリー赤池にあるTOHOシネマに「ゴヤの名画と優しい泥棒」を観に行きました。

イトーヨーカドーの鮭弁当を食べてからしばらくモール内を徘徊したのち、映画に臨みました。

↑の「感動の実話」ってのは何とかならないんでしょうか。

1961年のイングランド。

年金生活者や収入の低い世帯がBBC（イギリスの国営放送）の受信料免除のための社会活動をしていた、戯曲執筆が趣味（自分の戯曲が上演されることが夢）で年金生活者の男が、ゴヤの名画を人質に、、、

という実話をもとにしたお話。

貧困や家族間の複雑な問題をコメディタッチで楽しく可笑しく、そして痛快に描いています。

主演のジム・ブロードベントはウディ・アレンの「ブロードウェイと銃弾」で「ストレスが溜まるとつい大食をする、かつマフィアの愛人の素人女優とデキてしまう俳優」という愉快な役柄を演じていました。裁判のシーンで自分語りをする話術はお見事。

ヘレン・ミレンの演ずる奥さんは、働かず戯曲執筆や社会運動に傾倒する夫を手厳しくたしなめる一家の大黒柱を担っているが、長女を若くして事故で亡くしたことへの後悔が彼女の人間性に暗い影を持たせています。

夫婦役は二人とも実年齢が70歳を超えているため、60歳前後という役柄に見えず、子供の役の人たちと年齢感覚が一致しませんでした。孫に見えてもおかしくなかったです。

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