2018年9月30日から10月7日まで中国青海省を旅しました。
青海省の省都西寧市を拠点に、逆時計周りに共和、興海、同徳、貴南、貴徳を訪れ、西寧に戻るというルート。このあたりは「海南チベット族自治州」に属します。
チベット文化を訪ねる(青海省・海南チベット族自治州)
3日目 その2 興海の名刹「赛宗寺(サイゾンスー)」
昼食に麺を食べたあと、張り切って出発!
谷間を望む雄大な景色。車はこの谷沿いを進んでいきます。
ヤクの放牧ですね。
少しずつ家屋が点々と見えてきました。興海の街から車で約1時間、もうすぐ「赛宗寺(サイゾンスー)」に到着です。
一応、国慶節の連休なんですが、観光客は見当たりません。
「赛宗寺(サイゾンスー)」は1301年創建。当初はチベット仏教サシャ派の寺院でしたが、明の万暦時代 (1573-1620)にゲルク派に改宗しました。
かつてはニンマ派の創始者であるパドマサンバヴァ師、ゲルク派の創始者であるツォンカパ師などが、次々とここに移り住み、たいへん栄えました。
現在でも、2,000人を超える修行僧を抱える修道院としての役割ももっています。
チベット仏教の建築様式になっていますが、壁や柱に掘られている絵や色合いからは、何となく中華の雰囲気もあるような感じがします。
僧の皆さんはこの時間はどこか別の場所にいるみたいです。
白塔。位の高い僧のお墓。
住み込みで修行する少年僧、青年僧が住まう僧坊が周囲にたくさんあります。
多くの修行僧がここで生活しているので、寺院の人たち向けの商売をする人たちの住居もあり、お寺という性質上、がやがやとした活気があるわけではないですが、ひとつのコミュニティが形成されている様子が伺えます。
休憩時間になると少年僧がたくさん出てきて賑やかになるのかもしれません。
この仏塔はかなり位の高い僧のお墓のようです。
豪華なマニ車。時計回りに回せば一回お経を唱えたことになります。
五体投置をして進んでいる人が見えます。どこから来てどこまで行くのでしょうか。過酷な巡礼の旅です。
興海の街に戻ります。ヤクの群れで車がなかなか進みません。
次回、興海の街を街ブラします。