2018年9月30日から10月7日まで中国青海省を旅しました。
青海省の省都西寧市を拠点に、逆時計周りに共和、興海、同徳、貴南、貴徳を訪れ、西寧に戻るというルート。このあたりは「海南チベット族自治州」に属します。
チベット文化を訪ねる(青海省・海南チベット族自治州)
4日目 その2 同徳のチベット仏教施設を訪ねる
なんとか今夜の雨露をしのげる場所が確保できたので、同徳の街をブラブラします。
2階部分の建物はイスラムの様式(緑色の屋根と玉ねぎ型のオブジェ)と思われます。回族が所有しているのでしょう。
野良犬と思いましたが、豚にも見えます。豚、、、?
ホテルよりもさらに町はずれに来ました。なんと書いてあるのか分かりませんが、入ってみます。
また豚っぽい動物がいました。誰かが飼っているのか、あるいは野良なのか、いずれにせよたぶん豚です。
子豚が!子豚たちはすばしっこく私から逃げていきました。なんなんだここは、、、
大きなチベット仏教の建物が見えてきました。
「藏密文化菩提院(ザンミーウェンファープーティユエン)」というところみたいです。
「藏密(ザンミー)」というのは、チベット仏教を勉強する、習得する、体得する、果ては悟りを開くうえでの、その方法論という意味で、チベット仏教は密教(師から弟子へ口伝で教えを伝えていく)の性質があり、このような言葉があるようです。
「院」とあるので、お寺とは異なる役割をもった施設のようです。教育施設かもしれません。
こういう時にチベット族のガイドさんがいたら助かるのですが、しょうがない。
ここの入り口は施錠されて入れないようです。
コルラしている人が見えるので、別のところから入れるようです。
子供づれの女性が入っていきました。
広々とした部屋が見えます。ここで大勢で礼拝などするのでしょう。
階段を上がると絨毯を敷いた部屋が。奥に像が祀られており、女性が五体投地をして祈りを捧げています。子供たちのお母さんとおばあちゃんでしょう。
子どもたちには五体投地を強制していないのが興味深いと思いました。チベット族は信仰に厳格な印象を持っていたので、子供たちにも幼いころから作法や儀礼のルールを厳しく教え込むものと思っていたからです。
子供たちは大きくなるにつれ、大人がやっていることの意味を主体的に少しずつ理解、解釈し、自ら信仰の道に入っていくのでしょう。
お祈りを終えた家族が出ていったあと、私も手を合わせました。
また別の部屋が。これまで訪れたチベット仏教の寺院の年季の入った佇まいに反し、この建物の屋内は最近改修されたのか、清潔感がありました。
売店。
コルラするチベット族の人々。
建物の上の階から眺める同徳の街。
同徳は谷底に作られた街だということがわかります。
「藏密文化菩提院(ザンミーウェンファープーティユエン)」を後にし、谷の向こう側の山(崖の上)に行けるかどうか、冒険しに行きます。
この川が谷底を流れているわけですね。いわばこの川が谷を形成したと言えます。拓三。
川を渡ります。さて、谷の向こう側に登れるかどうか。
坂道があり、上がっていけそうです。
どんどん高くなっていき、眺めがよくなっていきます。
次回、谷の頂上を散策、その後同徳の街で食事をします。