2018年9月30日から10月7日まで中国青海省を旅しました。
青海省の省都西寧市を拠点に、逆時計周りに共和、興海、同徳、貴南、貴徳を訪れ、西寧に戻るというルート。このあたりは「海南チベット族自治州」に属します。
チベット文化を訪ねる(青海省・海南チベット族自治州)
4日目 その1 興海から同徳へ
今日は興海県から同徳県へ向かいます。今回の旅の計画上で、青海省の省都西寧市から最も離れた場所に訪れます。
10月3日の朝8時過ぎ、興海飯店をチェックアウトし、バスターミナルへ。
バス発着場。発車にはまだ時間がありますので、周辺をブラブラ。
バスターミナルの裏に公園があり、この土地らしいモニュメントが。躍動するヤク。
ローカルなハンバーガーショップ。どんな味がするんでしょう。
別の場所へ行くバス。どんなところへ行くのか想像するだけでワクワクしますね。
同徳行きのバスはすでに到着し、発車時刻の9時を過ぎているのですが、なかなか発車しません。お客さんがもうちょっと乗ってくるまで粘っているのでしょう。運転手さんの立場として、歩合制なのでできるだけ多くの乗客を乗せたいわけです。
結局たいしてお客さんは乗ってきませんでしたが、9時20分くらいにあきらめて発車。
黄河です。ここ青海省のもっと奥、バヤンカラ山脈(巴颜喀拉山)に黄河の源流があります。源流に近いと黄河も青いですね。
と思ったら、10分くらい進んだあとまた現れた黄河はまっ黄ッキでした。
後で地図を確認してみると、最初に見た青い川は「曲什安河(チューシーアンハー)」という黄河の支流でした。先ほど見た場所の少し上流で黄河から別れています。色がずいぶん変わるものですね、、、
新しい乗客の乗せるために停車します。路線バスではないのでバス停は特になく、乗りたい人は道端で待っていて手を挙げれば止まってくれます。
満席の場合は当然止まってくれません(切ない)。
12時半、同徳県のバスターミナルに到着。
同徳の街は興海よりも小さい感じです。西寧よりだいぶ離れたところに来たんだと実感できます。
同徳には「石藏寺(シーザンスー)」という名刹があるのですが、バスターミナルの前には誰もおらず、客を待つ白タクの運ちゃんの姿を望むべくもありません。諦めましょう。
チベット風うどんを食べる
メシにしましょう。お昼どきでしたが、バスターミナル周辺で開いている食堂はここだけでした、、、
屋号にある「退骨(トゥイグー)」ですが、退骨って何だ?と思って調べましたが分かりませんでした。西安に戻って知り合いの中国人に聞きましたが皆分からず、「『腿骨(もも肉、退骨と同じ読み)』と間違えたんじゃない?」と言われました。本当かよ。
漢字に明るくないチベット族が作った看板であればあり得る話です。もしそうなら、日本であれば大目玉な話ですが、この地ではこのくらいの間違いは気にしない(気にしてるかもしれないですが)、人間の懐の深さを感じます。いかがでしょうか。
暗いですが、一応やっているみたいです。チベット族と思しき女性が給仕をしてくれました。
「家常牛肉麵」をチョイス。家常は「家庭の、普通の」みたいな意味。プレーンな普通の牛肉麵ということです。
おお、うどんっぽい麺。これはチベット料理の「トゥクパ」に相当するものだと思われます。スープはやさしい味で、麺もスープもズルズルゴクゴクといけるものです。牛肉もたくさん入っていて嬉しい。
宿探し
さて、実は問題があります。今日泊まる宿が決まっていません。今まで旅行アプリで宿が予約できていたのですが、同徳にはそのアプリに登録されている宿が少なく、外国人が泊まることのできる宿が見つからなかったのです。
安そうな宿を小一時間、5,6軒ほど当たりましたが、私が日本人と知るとみな門前払い。無登録(宿泊者の情報を政府に提出する必要があるが、これをしないこと)で泊めてくれる宿が1軒くらいあるだろうと期待しましたが、ダメでした。
チベット族の多い地域なので、地方政府(漢族)の締め付けが厳しいのかもしれません。
というか、違反をしようとしてるのは私なので、私がどうこう言える筋合いはないんですが、、、
最後に立ち寄った賓館のおばさんが親切で、「うちは泊められないけど、云龙大厦(ユンロンダーシャー)なら泊めてくれると思うよ」と泊まれそうなホテルを教えてくれました。
町はずれにけっこう大きめのホテルがありました。なんだ、あるんじゃないか。
まあ一人旅にこんなきれいなホテルは贅沢なのですが、他に選択肢がないのでしょうがない。1泊168元、日本円で当時で3,000円くらいです。
ちなみに、共和、興海で泊まった宿はだいたい1,000円くらいでした。
次回、同徳の街の周辺をブラブラします。