2012年9月9日から17日の期間で、中国の河南省と北京を旅行しました。
前回は龍門石窟にて高さ17メートルを誇る盧遮那大仏などの石窟像を参拝しました。
多くの人が集う古都洛陽の夕暮れ
白園
白園は先ほど訪れた東山石窟の北側にある庭園です。唐代の詩人「白居易(西暦772年 – 846年)」を記念して造られました。
白居易は29歳の若さで科挙(官僚登用試験)に合格し、高級官僚の仕事に従事しながら数多くの詩を残しました。
白居易が生きた時代は日本は平安時代でしたが、平安時代の貴族社会の中でも白居易の詩は人気が高く、当の白居易も日本で自分の詩が評判になっていることを知っていたそうです。
というわけで、この白園には中国国内のみならず、白居易の詩が愛された日本や韓国、シンガポールなどから寄贈された石碑がそれぞれ建てられています。
白居易のお墓です。
晩年洛陽に赴任した白居易は、70歳で役人の職を辞し自分が今まで詠んだ詩の編集作業に没頭する日々を送ります。74歳で「白氏文集」を完成させた白居易は、その翌年、75歳でその生涯を閉じました。
お土産店。
それでは龍門石窟を後にします。白園の手前に香山寺というお寺があるのですが、背負っているザックが重く、疲労困憊のため諦めました。この頃はまだひとり旅に慣れておらず、荷物の選定に余計なものを多く持って来すぎていました。疲れた。
塀をよじ登っている連中がいました。何やってるんだ(笑)
来た時は気づきませんでしたが、龍門石窟の入口には飲食店や売店など、門前町のような通りが整備されていました。
洛陽の街を散策
洛陽の街に戻ってきました。今日、明日と洛陽市内に2泊します。
大通り沿いよりもちょっと細い道に入った住宅街の方が下町情緒のような雰囲気があっていいですね。
周平城広場
公園に人だかりがしているのが見えたのでぶらぶらしましたが、特に何か催しをやっているわけではなさそうです。
このように中国の公園は夕方くらいから人がたくさん集まってきて思い思いに好きなことをやっています。
でっかい像があります。「周公営造洛邑」と書いています。周公というのは東周を拓いた周平王のことかな?
周平王はもと西周の幽王の太子でしたが、幽王は絶世の美女「褒姒(ほうじ、バオスー)」に溺れて国を滅ぼし、逃げ延びていた平王が紀元前770年、洛陽(当時は「洛邑」)に遷都を宣言して「東周」が始まりました。
達筆
公園にはたいていこのように水筆で地面に字を書いている人がいます。みな達筆です。
水なら地面を汚さないし、お金もかからないし、合理的な練習方法でもありましょう。
この公園は「周平城広場」という名前だと分かりました。
やはり人だらけです。公園は中国人にとって憩いの場です。
チャーハンを食う
まだ明るいですがもう19時半です。お店の前で楽器を演奏している人たちがいます。
この辺の店で晩飯にしましょう。
食堂に入ってチャーハンを注文しました。正確にはたしか「蒜苔肉丝炒饭(スアンタイロウスーチャオファン、ニンニクの芽炒めチャーハン)」だったかと思います。
ボリューム満点、これで普通盛りです。食堂のご飯はだいたいみんなこのくらいの量です。
奥にあるのは「涼菜(リャンツァイ、サラダ)」です。
何かのお店の開店記念イベントだったみたいです。
夜の洛陽
少しずつ辺りが暗くなってきました。20時くらいです。
時刻の標準が北京なので、西に行くほど陽が落ちるのが遅くなります。
ショッピングモールの周囲も人がいっぱいです。
龍門石窟編は今回で終わりです。明日は世界遺産「少林寺」を訪ねます。
ここまで読んでいただき、大変感謝!
ありがとうございました!