2012年9月9日から17日の期間で、中国の河南省と北京を旅行しました。
ざっくりとした旅程はこのような感じです。
9月9日
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[移動]西安から高速鉄道で河南省洛陽市へ |
[観光]龍門石窟 | |
[宿泊]洛陽市内 | |
9月10日
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[観光]少林寺 |
[宿泊]洛陽市内 | |
9月11日
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[観光]関林 |
[移動]高速鉄道で鄭州へ | |
[宿泊]鄭州市内 | |
9月12日 |
[観光・宿泊]鄭州市内 |
9月13日
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[移動]鄭州国際空港から飛行機で北京へ |
[宿泊]北京市内 | |
9月14日〜16日 | [観光・宿泊]北京市内 |
9月17日 | [移動]日本へ帰国 |
当記事では何回かに分けて9月10日に訪れた「少林寺」をご紹介します。
9月9日の世界遺産「龍門石窟」はコチラ!
それでは参りましょう。
一大観光地化に成功した世界遺産「少林寺」
長距離バスで少林寺へ
9月10日午前8時半、洛陽バスターミナルで少林寺行きの切符を購入。
当時は中国語はまったくできず、「地球の歩き方」の巻末に乗っている文例集やインターネットで調べた単語と発音を頼りに、まさに付け焼き刃で行動していました。
私はバスターミナルで窓口のおばさんにお金を差し出しながら、事前に調べておいた少林寺の発音を堂々と「シャオリンシー」と声高らかに叫ぶと、理解したらしいおばさんはお釣りと切符をこちらに押しやった後、「スー」とつぶやきました。
私は少林寺の「寺(スー)」をシーと発音してしまったのでした。
あの時なんの感情も出さずに「スー」と訂正してくれたおばさんとのやりとりを思い出すと、おかしくて笑ってしまいます。
午前9時頃に洛陽を出発したバスは10時過ぎに少林寺に到着しました。
このような看板を見ました。「大規模な生態系の駐車場」というのが関心を惹きます。
山門
この山門は1735年に建てられました。
清代の第4代皇帝「康熙帝(こうきてい)」が号した字があるそうですが、どれかわかりませんでした。真ん中上の字かな?
中国共産党の権力者の石碑
こちらは江沢民さんが揮毫した石碑です。大きな観光地であればあるほど権力の大きい人が揮毫した石碑があります。
どんな観光地にどんな権力者の石碑があるかチェックするのも中国観光の面白みのひとつです。その観光地の「格」が見えてくるかもしれません。
少林拳の卵たち
子どもたちがグランドで体操をしています。少林寺っぽいです!
やってますなァ。リーダーの統率に合わせて「オー!オー!」と勇ましい掛け声が聞こえます。
指導教官が剣みたいなものを持っています。怖い!
「少林拳」は中国の伝統武術のひとつですが、わたしたちがイメージする「少林寺拳法」は日本で創始されたもので、この2つは正確には異なるものだそうです。
先ほどの山門よりはるかに小さいですが、こちらのが風情を感じます。
ステージがあり、決まった時間に演舞が催されているようです。
武術館です。何をしているかはよく分かりません。
エイヤッ(笑)
こちらは喫茶室です。
少林寺
さあ、少林寺の仏閣(常住院)を参観していきましょう。
少林寺は北魏の時代に創建(495年)、当時は陟岵寺(ちょっこじ、シーフースー)と呼ばれていましたが、隋代に少林寺と改められました。
「嵩山(すうざん、ソンシャン)少林寺」とも呼ばれ、少林寺の南側にそびえる嵩山は中国道教の聖地とされる五名山のひとつ「中岳」に数えられています。
インド出身の達磨大師(5世紀後半から6世紀前半の人)がこの地で禅宗の教えを広めたことから、禅の聖地としても有名なお寺です。
2010年には「『天地の中央』にある登封の史跡群」としてユネスコ世界文化遺産に指定されました。
甬道
甬道(ようどう、ヨンダオ)とは「小道、小径」のような意味です。傍らに唐代から清代にかけて造られた石碑が並んでいます。
「碑林(ベイリン)」とも呼ばれています。
鼓楼。
鐘楼。
元代に創建された「蔵経閣」は仏教の様々な経典が収められているお堂で、収められている経典の数は約5千にもなるそうです。
次回、少林寺の仏閣から少し離れた場所にある高僧の墓地「塔林」を訪ねます。
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