ビジネス街の裏通りにある好来系の名店
2023年9月、名古屋市中区の「蔘好来」を訪問しました。「しんこうらい」と読みます。
地下鉄久屋大通駅を出て西に進み、桜通と呉服町通の交差点を北に入って最初の交差点の右側にあります。
19時40分頃到着。待ち無し。
一見高そうな割烹料理屋のような外見ですが心配ご無用。
私のような預貯金も頭髪も貧相なおっさんでも暖かく迎え入れてくれるラーメン店です。
好来系のお店を食べ歩くと分かるのは、掃除が行き届き清潔感のある雰囲気のよさです。
とりわけこの界隈はビジネス街という場所柄であり、周辺で軽く一杯飲んだあとのシメに立ち寄ったりするのはもちろん、お酒の苦手なお客さんを接待するお店としても向いていそうです。
松をチョイス。1,000円也。
松は普通のラーメンで、要は一番安いやつ。
好来系はメンマ、チャーシューを売りにしていて、メンマ増し(竹)、チャーシュー増し(梅)、両方増し(寿)など、松竹梅でメニューを呼び分けています。
このお店は松竹梅寿の他、卵とじラーメンや担担麺もあります。
ちなみに、松竹梅の順でグレードが上がるか下がるかは、寿司屋と鰻屋で違うとか、地方ごとに違うとか、諸説いろいろあるみたいですね。
あえてレンゲを使わずに丼に口をつけてそのままスープをいただきます。
うまい、、、
塩味の絶妙さとほんのり漂う酸味があり、何かホッとするような味わい。
好来系のラーメンにはスープに漢方のスパイスが含まれているということで「薬膳ラーメン」と称されることもあるそうで、私のようなド素人の舌にはそれが本当かどうか判断できませんが、身体がよく温まるような、かつ控えめな塩味でグビグビいけるタイプであることは間違いありません。
プリプリ麺の写真を撮る時点でスープがけっこう減っていました。ダハハー!
どちらもしっかりと歯ごたえを感じる厚さのあるチャーシューとメンマの存在感も忘れてはいけません。
チャーシューは言わずもがなですが、このようにぶっといメンマを出すラーメン店はなかなかないでしょう。
また、卓上にある高麗人参の浸かったお酢とラー油も好来系ならではの自家製調味料として知られています。
店名に使われている「蔘(しん)」の字は、人参の「参」の元々の字であるそうです。
そんなわけで完飲させていただきました。
ごちそうさまでした。
蔘好来:愛知県名古屋市中区丸の内3丁目21−2 丸岡繊維ビル 1階