2015年の10月1日から7日の期間で、甘粛省の武威、張掖、酒泉、蘭州の4都市を旅しました。
前回は西安南駅から寝台列車で17時間かけて武威に到着、西夏博物館や文廟を見学しました。
武威の名物「三套車」をいただくが可もなく不可もなく
前涼時代の古跡「大雲寺」
10月2日の17時、大雲寺前にやって来ました。
この辺りは武威の街外れというわけでもない場所ですが、このエリア一帯は未開発な様子です。土造りの平屋の家屋が立ち並び、一部廃墟のようになっている建物もあります。
大雲寺はかつて五胡十六国時代の前涼(301年-376年)の宮殿だったとされています。
前涼は三国志の時代が終わり、魏に取って代わった王朝「西晋」が早くも傾き始めた頃、張氏によって興りました。
日本では卑弥呼のちょっと後くらいの時期でしょう。
銅鐘
この銅製の鐘は唐代に造られたものだそうです。
裏側には落書きのようなものが、、、
この辺りは大雲寺を観光地化すべく、再開発されるのでしょう。
やあ!
涼州市場
18時、街ブラしている時に通りかかった「涼州市場」にやって来ました。
食堂やレストランがひしめき合っています。
三套車(サンタオチャー)をいただく
武威の名物のひとつに「三套車(サンタオチャー)」というのがあり、変わったネーミングなのでいただくことにしました。
豚肉の煮込み(卤肉、ルーロウ)を切ったものと氷砂糖を入れたナツメのお茶、そしてスープ麺が出てきました。これが「三套車(サンタオチャー)」です。
清代の将軍「左宗棠(ズオゾンタン)」が西域で起きた反乱を平定するために行軍中、涼州に到着したときに振る舞われた料理を「三組の車両(馬車)に相当する」と言ったということでこの名が付けられたそうです。
3種類の料理(および飲み物)は美味しかったですが、それぞれは特段珍しいものではないため「まあこういうものか」といった感じです、、、
明日は武威郊外にある「天梯山石窟」を訪ね、夕方の列車で張掖に向かいます。