名古屋のディープなガチ中華界隈を飲み歩く
名古屋有数のディープ地帯・魔界都市新栄
2024年8月、名古屋新栄から栄近辺の中華料理店をハシゴしました。
矢場町の駅を出て西へ、女子大小路を抜けて池田公園に向かって歩きます。
菊地秀行の小説みたく、もしも突然名古屋にでっかい穴が開くとしたら、池田公園じゃないかと思っています。
人々の愛憎渦巻くディーーープな思念怨念が吹き溜まる、そんな池田公園からさらに西に歩いて大通り(葵町線)を渡った辺り。
この辺は在日中国人のための商店や飲食店が多い界隈。違った意味でディープです。
鸭脖(ヤーボー)と辛くてジューシーな揚げ豆腐をいただく
このお店に入ってみましょうか。
「庄稼院(しょうかいん)」。
日本語表記が全くありません。期待できそうです笑。
「有早餐」の張り紙が見えます。朝食もやってるみたいです。
店内は広々としたテーブル席のみ。
店内6割ほどの入り。中国語オンリー。白酒のグラスをガッチャンガッチャンしている音が聞こえます。
タブレットでの注文形式。
(一応)日本語表示もあるので言葉通じなくてもスムーズに注文可能ですね。
とは言え各メニューは中国語のままなので、よくわからん字の場合は写真の様子だけで判断する必要があります笑。
干锅豆腐(ガングオドウフ)をチョイス。
1,078円也。
お茶碗と取り皿、湯呑みが提供されます。
ちょっとウイグルとかチベットで見かけそうな柄です。
手前にあるおつまみは「鸭脖(ヤーボー)」です。アヒルの首をべらぼうに辛く煮込んだものです。
しょっぱくて酒のアテに最適ですが辛いです。
ちなみにタダです。お通しと称して前日の売れ残りカスみたいなおつまみを提供して席料をとる日本の居酒屋チェーンにヤーボーになったアヒルの爪の垢を煎じて飲ませたいですね。
どーん!がんぐおがんぐおがんぐおおとうふ
厚揚げをカラッカラになるまで揚げてニンニクの芽などと一緒に炒めたものです。
これもべらぼうに辛いです。
豆腐がやせ細ってシオシオになっているかと思いきや、ひと口かじると旨味がすごく凝縮されているのに驚きます。
むちゃくちゃジューシーでうまいです。中華料理の奥深さを思い知れます。
下には生の玉ねぎが敷いてあり、炒め物のタレが下に少しずつ浸透しながら玉ねぎが焼かれて良い塩梅になっていきます。
辛い辛いとヒーヒー言いながらも完食。
ごちそうさまでした。まだ続きます!
庄稼院:愛知県名古屋市中区新栄1丁目12−28 サンシティー瓦町 1F
紹興酒をキメながら小籠包と生煎包をしばく
新栄から矢場町駅方面に戻り、次はこのお店に立ち寄ることにしました。
「上海朱家角生煎包」。
上海の朱さんちの角生煎包という意味でしょうか?
生煎包(シェンジェンバオ)は小ぶりの肉まんを揚げたものという認識ですが、「角」という字はどのような意味をもつか、ちょっとよく分かりません。
お店のおじさんに聞いておけばよかったですな。
先ほどのお店の賑やかな猥雑な雰囲気と違い、このお店はシックな内装ですこし高級感漂う感じ。
まあ店内客ゼロだったというのもありますが。
上海は白酒よりも紹興酒を飲むエリアみたいです(上海の食文化を全く知らない)。
てなわけで紹興酒を頼みました。
560円也。
まずは小籠包をチョイス。600円也。
どーん!しょうしょうしょうしょうろんぽお
タレにつけてからレンゲに乗せて、恐る恐る口に入れます。
案の定熱い!
おつゆがこぼれないようにレンゲに戻して、ひと口かじったのを口のなかで冷ましながらゆっくり咀嚼します。
こんな感じで時間をかけて4つの小籠包を味わったあと、次は生煎包を。
600円也。
どーん!しぇんしぇんしぇんしぇんじぇんばお
ごま油と黒ごまの香りがプーンと香ばしく漂います。
カリッカリに焼けた表面をかじるとサクッとした歯ごたえで、中からやはりアツアツの餡が現れます。
ただ、先ほどの小籠包もこちらの生煎包も主食というよりは軽食という印象ですね。
飲茶に通ずるものがあるのでしょうか。飲茶についてもワタシにはよくわからないので何とも言えませんが、、、
ごちそうさまでした。
上海朱家角生煎包:愛知県名古屋市中区栄5丁目4−23 松島ビル 1 F