【西安ローカルフード】自助火鍋(ズージューフオグオ)
四川発祥の鍋料理「火鍋」
山椒の痺れる辛さが特徴(麻辣)の四川料理とともに、火鍋のお店は四川省のみならず中国全土に広がっています。
西安も火鍋の店は多いです。火鍋の亜流とも言える「串串(チュアンチュアン)」はこれまでも当ブログで取り上げています。
さて、鍋料理といいますと大勢でひとつの鍋を囲んでワイワイ突っつくのをイメージしますが、ひとりで火鍋を食べたいときはどうするでしょうか?
家族や友人のいない人は火鍋を食べられないのか?
そんなニーズに応えてくれるのが「自助火锅(ズージューフオグオ)」、セルフのひとり火鍋です。
ひとり用の鍋にスープと火をセットしてもらい、試合開始です。
スープは辛いのから辛くないものまでお店によって色々あります。辛さを調節してもらうこともできます。
具材は串串と同じように冷蔵庫にありますので、めいめい好きなものを取っていきます。
好きなように鍋にぶち込んで、好きなようにして食べます。
調味料類も豊富です。お店により調味料類を別料金(一律3元(50円)くらい)として徴収するお店もあります。
飲み物もお酒を除いて飲み放題です。
ひとりで気軽に楽しめる自助火锅ですが、もちろん家族連れや友達連れもたくさん来ています。
一方、串串と同様にセルフ形式なので人件費がそんなにかからないだろうこともあり、低所得者層の住区(わたしはそういうところによく出没する)に多い自助火锅のお店ですが、お店が多く生存競争が激しく、つぶれる店も多いです。
ひとつ店がつぶれるとそこで使っていた道具一式が払い下げられ、それを安く買った誰かが別の場所でまた店を開くといった感じでしょうか。
しかし低所得者と言えど、物価とともに給与水準も少しずつ上がり、もうありきたりのものには目を向けなくなっている傾向を感じます。
今回お邪魔したお店はチェーン店で、内装も小ぎれいで食材も調味料も豊富、空いたテーブルはすぐ片づけて清潔感の維持にも気を使っているようでした。
逆に言えばそうじゃない店もたくさんあるということですが、、、
数年後の自助火锅はどんな姿になっているでしょうか。