【中国の食】炒麻食(マーシ)
建設中のマンション群を通り過ぎた後、変わった場所を発見しました。
正面に見える小さな掘っ立て小屋です。売店のようです。座って休憩するスペースもあります。ただ売店にしては品揃えが適当で、休憩するには汚すぎるのです。
このくらい雑然としてやる気のない売店を最近目にしていなかったので、ちょっと新鮮な気分になりました。奥のおじさんはわたしが近づいても立ち上がろうとする気配すらありません。あるいは近所のおじさんが座っているだけかもしれません。
ちょうど前に炒麺の屋台がいるのでここで昼食をとることにしました。奥のソファに勝手に腰掛けます。
正面には新しめのマンションの出入り口があります。守衛さんが逐一出入りをチェックしているのでセキュリティのしっかりしている小区であることが伺えます。対してこの掘っ立て小屋の佇まいがよいコントラストになっていて絶妙です。この社長さんが座りそうな椅子も最高です。つぶれた会社の事務所から机と一緒に持ってきたに違いありません。
これは炒麻食(チャオマーシ)です。麻食(マーシ)は小麦粉をこのように小さく練ったものです。ですので味や食感は麺と変わりありません。美味しいです。「コンキリエ」と呼ばれる種類のパスタがありますが、立場的にはこれに近いのではないでしょうか。
屋台で食べられる麻食には炒める他にスープに入れた「烩麻食(ホイマーシ)」があります。別の機会にご紹介します。
食後、正面のマンションを撮影。
ここに住んでる人はこの掘っ立て小屋で食事したりしないんでしょうね。