3本立てで続けてまいりました劉邦の陵墓「長陵」訪問記。いよいよ最終回です。
前回はこちらです。

劉邦の陵墓「長陵」(後編)
徒歩で長陵を目指す
農村のあぜ道をトボトボ歩き続けます。


ふたたび集落が現れたりして、のどかなところだと思いながら進んでいましたが、途中で行き止まりになり引き返しました、、、
写真はありませんが、舗装の途切れた道が正解のルートのようでした。足場の悪い道を進んでいくと、、、

現れました!人工的なものと思われる山が見えます!

ついにやってきました!長陵です!親子連れが降りてくるのが見えます。わたしも早速登ってみましょう。


いい眺めです。煙をあげる工場の手前にもうひとつ陵墓が見えます。
頂上からふもとを見下ろすと、石碑が建っているのを見つけたので降りていきます。

いい感じのショットが撮れたと思います。

新しい石碑も見つけました。
陵墓に向かって手を合わせ、もうひとつの陵墓に向かいます。

高祖劉邦の皇后である呂后の陵墓のようです。呂后は劉邦の側室を残忍な方法で手にかけたり、劉邦の死後は呂一族で実権を握るなどして、すこぶる評判のよくない奥さんです。

ふもとの石段に簡単なお供え物をしてあるのを見つけました。線香には火がついていましたので、つい先ほど誰かがお供えしていったのでしょう。わたしも手を合わせました。

呂后の陵墓にも登ります。

呂后の陵墓からも同じように劉邦の陵墓が見えます。時間が穏やかに流れています。
長陵の見学は以上です。わたしが立ち去る際、すれ違いに高齢の男性数人がバンに乗って到着していました。観光客はそれくらいです。周辺の道は整備されていたので、いずれ観光地化されるのかもしれません。今のように静かなままにしておいた方がいいとも感じます。
帰りは漢陽陵には戻らず、「咸陽5路」で逆の終点「咸陽駅」に向かいました。

ちょっと遠回りになりますが、ここから西安市街に向かうのが交通網も豊富で安全、便利です。食事をする場所もたくさんあります。
咸陽の駅に到着したのが午後1時すぎです。「市図書館」を8時半に出発すればだいたいこのくらいの時間で見学を終えることができます。「長陵」を訪れる際の目安にしていただければと思います。
以上、漢の高祖劉邦の陵墓「長陵」の訪問記を終わります。
