【中国の食】西安の烤肉(カオロウ)
久しぶりに「烤肉(カオロウ)」を食べました。肉の串焼きのことです。
串焼きですので「烤肉串(カオロウチュアン)」と呼ぶのがより正確ですが、だいたい縮めてカオロウとか、面倒なときは単に「肉(ロウ)」と言ったりします。
カオロウの日本語訳は何になるでしょうか。焼肉でしょうか。でも焼肉ですと網の上で焼くあの焼肉をイメージしてしまいます。やはりそのまま「カオロウ」と呼ぶのがよろしいかと思います。
これは鉄串に刺さった羊肉です。クミンやトウガラシをかけて焼きます。香辛料が羊の臭みを消す、という表現は適切ではありません。香辛料と羊肉の香りの相乗効果なのです。
よく焼けた羊肉の脂身の香ばしさといったらありません。わたしは西安に来て初めて羊肉の美味しさを知ったのです。わたしにとって、シルクロードの奥深さは羊肉の奥深さに他ならないのです(笑)
さて、このお店の羊肉のカオロウは以前はもうちょっと肉が多かったのですが、冬になって客が少ないためか一串ごとの肉をちょっとケチっているようです。くやしい。
このお店のメニューを写真に納めておきました。
今回のカオロウはちょっとイマイチでしたが、じつは羊肉のカオロウを食べるなら一番のおすすめはウイグル族の経営するお店です。
上のメニューの写真に「清真(ハラル:イスラムの戒律に則った食事を提供できる)」とあるように、今回わたしが行ったお店は回族のお店です。
ウイグル族(彼らもムスリムなので清真です。回族よりももっと厳格に戒律を守ります)のお店はあんまり多くないのですが、近所に何軒か知っていますので、今度行った際にご紹介します。