牛肉面(ニョーロー麺)
麺の国西安の麺シリーズ!牛肉麺は西安の麺ではありませんが。
一般に牛肉麺というと西のお隣甘粛省の省都蘭州の名物とされています。
実際イスラム食堂の看板には「中国兰州(蘭州)牛肉拉面」と銘が打たれています。
ただ、このイスラム食堂、多くが蘭州ではなく、甘粛省の南、青海省出身の回族の人たちがやっているのだそうです。
ですので、正確に言うと「兰州拉面」ではなく「青海拉面」ということになるわけで、
当の蘭州では単に「牛肉面」、あるいは「牛大碗」などと呼ばれているそうです。
これは上のリンク先のイスラム食堂の牛肉麺です。
西安にも青海省系のイスラム食堂のお店が多いので見逃しがちですが、探せば蘭州式の牛肉麺を出す店もあります。
今回お邪魔したのは地元西安の会社経営のチェーン店ですが、蘭州政府と提携して本場蘭州の牛肉麺を出す本格の店としてやっているようです。メニューに「泡馍」もありますが、、、
わたしは17元のA套餐(タオツァン – セットのこと)をチョイス。
小ラーメンと小菜と牛肉饼(ニョーロービン)のセットです。ポケットティッシュもくれました(笑)
イスラム食堂の牛肉麺と比べると、スープが澄んでいるのがわかるでしょうか。
食への造詣が深ければもっと説得力のある説明ができるのですが、わたしには両者の違いが、
「イスラム食堂の麺のスープは胡椒を入れすぎ」
という違いしか言えません(笑)
両者を食べ比べてみて初めてわかる違いという意味で、イスラム食堂のがしょっぱくて飲めたものでない、ということではありません。
イスラム食堂のスープが塩気で押すのに対して、このお店のスープは塩気を抑えて出汁の味わいをより楽しめる、という感じでしょうか。
麺については、麺がイスラム食堂の真っ白い麺と比べ、気持ち黄色がかっています。
これは蘭州の牛肉麺の特徴といえます。黄色じゃないと本格の蘭州牛肉麺ではないそうです。使用する小麦粉の違いでしょう。
牛肉饼は牛ひき肉とネギなどを包んで焼いたパイを想像していただければと思います。
風味と食感は春巻きにも似ています。朝食にもよく食べます。
蘭州式の牛肉麺をもっと上手にお伝えするため、今後も蘭州式のお店を訪ね歩こうと思います。
ご馳走様でした。