清明節の甘粛省東部の旅、3日目です。
パート1、2はこちら!
甘粛省東部の平涼市郊外、庄浪(ジュアンラン)県に来ています。
平涼から天水へ
今日はこれから平涼市の管轄を抜け、天水市に向かいます。
チェックアウトで少し揉める
ホテルをチェックアウトしようとしたらひと悶着発生しました。宿代はすでにスマホアプリ経由で支払っていたのですが、なんとそれをホテル側が把握していなかった様子。チェックイン時に支払った押金(ヤージン:保証金)約200元を返そうとしない!
「よく調べてください。ほら、この通り予約の時料金も支払ってますよ」とスマホの画面を見せて説明するも納得せず。
受付の女性はようやく上司か誰かに電話をかけ確認を取り、正規の金額を返金してもらいました。
こちらが支払ったかどうか調べることはできないのかと聞くと、ないとのこと。そんなわけないだろ!
いろいろ言いたいことはありますが、外国人を泊めてくれるだけありがたいのであります。
お世話になりました。
バスで天水へ
バスターミナルに行き8時のバスで天水に向かいます。天水は甘粛省第二の規模を誇る都市です(甘粛省の省都は蘭州)。
よい天気です。
バスは約2時間かけて少しずつ南下し、天水市街の少し手前、渭南镇(ウェイナンジェン)で停めてもらいました。
鉄道駅「渭南镇」
ちょうど鉄道駅「渭南镇」駅がそばにあります。田舎の小さな駅です。
この近くには「卦台山(グアタイシャン)」があり、ここには中華民族の祖先のひとり「伏羲(フーシー)」が祀られています。
伏羲は古代中国(だいたい5千年くらい前)の三皇五帝の一人で、人々に狩猟や漁を教え、楽器を発明し、八卦を編み出したとされています。伏羲はこの天水周辺の出身とされ多くの人々の信仰を集めています。
卦台山まで軽い登山になります。普通の人は入口まで車で行き、徒歩で向かうのはわたしくらいです。
景色がだんだんよくなります。
途中、養蜂場があって肝を冷やします。
見えてきました。卦台山です。
だいぶくたびれた。
伏羲を祀る卦台山
頂上まで到着すると眺めは最高です。
この卦台山の周辺では数千年前のものとされる農工具や武器、土器が出土しており、まさに伏羲伝説を彷彿させるロマン溢れる場所なのであります。
天水駅
卦台山を後にし、渭南镇駅前から路線バスに乗り、天水駅まで。
14時前に天水駅に到着。周辺を少し散策。
シルクロードの情緒満点!
イスラム食堂で「拌面」
帰りの列車の時間までまだ少しあるので、回族の店で拌面(バン麺)をチョイス。
拌面は(牛)肉野菜炒めのぶっかけ麺です。
野菜の鮮やかな色が眩しいですね。食欲をそそります。
天水から西安へ
天水駅構内は数年前来た時よりも綺麗になっていました。リニューアルしたようです。
雑然と混沌とした昔ながらの駅舎もよかったですが、時代の流れです。
これから4時間ほどかけ西安へ戻ります。
3日間あっという間でしたが、たくさん歩き、山登りもしましたので疲れが溜まっており、帰りの寝台車では熟睡しました。寝台切符を取っておいてよかった。
以上、「清明節 甘粛省東部の旅」を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
—————————-