世界遺産・兵馬俑
兵馬俑(へいばよう)とは
西安で最も有名な観光地と言えば、この「兵馬俑(ビンマーヨン:へいばよう)」でしょう。一般に兵馬俑とは死者を弔う際、一緒にお墓に埋葬する兵士や馬の人形のことを言います。
したがって、この有名な西安の兵馬俑は「秦始皇帝陵及び兵馬俑坑」と言うのがより正しいようです。ここでは単に「兵馬俑」と呼びます。
兵馬俑の歴史
中国史上初めて中国を統一した秦の王「贏政(えいせい)」は紀元前221年、自らを「始皇帝」と称し、度量衡、郡県制の整備等、様々な政治改革を遂行しました。
また、北方民族の匈奴の侵攻を食い止めるために築いた「万里の長城」は中国の国家のシンボルとして余りにも有名でしょう。
兵馬俑はこの始皇帝の陵墓を守護するという考えから造られたもので、一説には始皇帝が秦の王に就いた13歳の時から陵墓とともに創建が始まったとされています。
兵馬俑が発見されたのは1974年、地元の農民が井戸を掘っていたところ、地中にある何やら固いものに当たったことがきっかけだそうです。
もともと近くには始皇帝陵があり、周囲に関連した遺跡があることの研究調査は進められていたものの、兵馬俑の存在はそれまで明らかになっていませんでした。
その後、兵馬俑に対して大規模な発掘調査が行われ、現在までに約8000体の俑(人形)が出土しているそうです。
時は文化大革命末期、もしもう数年発見が早ければ何やかやと言いがかりが付けられて、現在のような陽の目を見なかったかもしれないと思うと現地の農民の皆さんはよくやったと思うばかりですね。
1987年にはユネスコ世界文化遺産に登録され、以来、世界中から多くの観光客が日々訪れ、西安を観光立国たらしめています。
兵馬俑の場所
兵馬俑は西安市街から東に35キロほどの場所、西安市临潼(リントン)区にあります。
車のチャーターなしに自力で行くのであれば、路線バスを利用するのが便利です。街なかを流しているタクシーですと、時間帯や運転手によっては乗せてくれない場合も考えられます。
どこから兵馬俑行きのバスが発着しているかは、「百度地图(バイドゥディトゥ:百度地図)」で検索するのが便利です。スマホアプリもありますので中国旅行の際はインストールしておくのがよいでしょう。
ひとつご紹介すると、兵馬俑行きの路線バス(直行の観光バスではないことに注意。途中各停留所で停車します)が発着する最もポピュラーな場所は「西安站(シーアンジャン:西安駅)」です。駅舎に向かって右方向にバスの発着所があります。
早朝から夜までひっきりなしに出ていますので(临潼区に住んでいる人も利用するので)安心です。料金はひとり10元(約170円)しないくらいです。
路線バスは時間帯にもよりますが、西安駅からですと1時間ちょっとで兵馬俑に到着します。また、途中に唐の玄宗皇帝と楊貴妃の保養所として知られる「華清池」も通過しますので、華清池お目当ての方も利用できます。
訪問記
この兵馬俑訪問記は私が2009年に訪れた時の写真や記憶をもとにしています。
兵馬俑近くの道路。砂っぽい感じが西安ぽい。今はだいぶ整備されてこのような殺伐とした感じはないかもしれません。
この頃すでにあったサブウェイ。今ではマックもスタバもあるよ!
浅草六区でも同じようなの見ました。
敷地内はこのように広大で、ブースを移動するだけでもよい運動となります。
兵馬俑の成り立ちから。
するといきなり実物が。
言葉が出ません。
人間以外にも動物の俑も多く出土しています。
様々なボーズをとった俑たち。
それぞれどこの誰が造ったのか刻印がされてあり、問題の所在を明らかにするのに一役買っているそうです。
面倒ですね。問題があった瞬間首を刎ねられるのでしょうか、、、
青銅でできた馬車。カメラの採光調整が不味く、うまく撮れませんでしたが、紀元前に青銅でこんなものが造れるとは、、、
鄧小平も来ました。
代々木体育館ばりの広さに俑が整列しています。
圧巻です。
井戸掘っていたら兵馬俑だったよ、という場所です。
見応えのある時間を過ごし、外に出たら物々しい行列が。
美味しそうですね。
毛沢東ショルダーバッグは定番のお土産です。
焼き芋屋さんもあります。今もあるかわかりません。
こういう人たちはもう今の兵馬俑の敷地内にはいない感じがします。
居てくれた方がいいのですが。
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