旧石川組製糸西洋館
2022年7月10日 日曜日
西武池袋線入間市駅から徒歩7分ほど、国道16号沿いに「旧石川組製糸西洋館」があります。
大正期に建てられた洋館で、国登録有形文化財に指定されている歴史ある貴重な建築物です。
明治期から昭和初期にかけてこの地域で栄えた製糸会社「石川組製糸」の創業者「石川幾太郎」が、取引のため訪れた外国商人をもてなしたい(交渉を有利に進めたい)との思いから建設されました。
東京帝国大学で西洋建築を修めた室岡惣七氏が設計を、川越まつりの山車の製作に功績のあった宮大工の関根平蔵さんが建築をそれぞれ担当、大正10年7月7日に完成しました。
石川組製糸は昭和12年に廃業、解散したものの、西洋館は石川家により保存され、平成13年に国登録有形文化財に登録、平成15年に建物が市へ寄贈され、今に至ります。
2022年現在は隔週末に一般公開されています。
棚の扉の表に「春秋(中国古代春秋時代の歴史を記した歴史書)」から引用された言葉が掘られています。
和洋折衷のみならず、和中、洋中の趣が融合したデザインがあるのは面白いですね。
2階部分。ダンスホールと和室があります。
和室。
ダンスホール。絨毯に隠れて見えませんが、音を吸収するために床の大部分はコルクが敷き詰められているそうです。
バスルーム。天井が吹き抜けになっていました。
この建物はCMやドラマ、映画撮影などで頻繁に使用されています。
大昔放送されていたコイケヤスコーンのCM(懐かしい)はこの建物の1階大広間で撮影されたとのこと。
帰りに近くを流れる霞川を撮影。
旧石川組製糸西洋館:埼玉県入間市河原町13-13
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