2018年9月30日から10月7日の間、中国青海省の西寧市を拠点に、青海省のチベット仏教寺院などを訪ねる旅をしました。
チベット文化を訪ねる(青海省・黄南チベット族自治州)
7日目 その1 尖扎の街で黄河を眺む
10月6日、今日は西寧の南の方に行ってみます。黄南チベット族自治州にある「尖扎(ジェンジャー)県」を目指します。
黄南チベット族自治州は、私が一昨日まで周っていた海南チベット族自治州の東側に位置し、さらにその東側は甘粛省の甘南チベット族自治州と接しています。
尖扎(ジェンジャー)県自身はかつて黄南チベット族自治州の貴徳県の一部だったのが1953年に独立して県となりました。
午前7時前に起床、「西宁汽车客运站(西寧バスターミナル)」に向かいます。
今回の旅では、これまで「新宁客运站(新寧バスターミナル)」を利用していましたが、西寧バスターミナルのほうが大きいですね。
窓口に並んでチケットを購入します。
7時40分に発車しました。
曇っていることもありますが、まだこの時間帯は夜が明けきっていない感じですね。
途中、停車して回族の帽子をかぶった運転手さんが給水していました。
途中、高速道路の高架下で休憩。
湧き水が豊富に湧き出ているのか、ホースからドボドボ水が出ています。
11時前、黄河を通過しました。もうすぐ到着です。
尖扎は黄河の街なのです。
尖扎のバスターミナルに到着しました。まずは食事にしましょう。
回族のお店に入りました。
お腹ペコペコだったので、炒面(チャオ麺、焼きそば)の大盛りをチョイス。
立派なメニュー表だったので正面からも撮りました。
ドーン。イメージとしてはナポリタン、もしくは名古屋のあんかけスパゲッティに近いでしょうか。スパイシーな香りは日本人には出せないものでしょう。
美味しい麺を堪能したあとは、尖扎の街をぶらつきます。とくに目的地は定めていません。
黄河です。
黄河を徒歩で渡る興奮たるや!(笑)
ここはちょっと黄河の流れがゆるやかになっていますが、ここに遊歩道などを作って公園として整備しているようです。
街なかはきれいに整備されていて、人通りも多いです。
ローカルなハンバーガーショップ。どんな味がするのでしょうか。
精肉店。
広場がありました。やはりチベット族の人たちが多いようです。
街の広場の中央に建つお堂です。入ってみます。
お堂の中には大きなマニ車がありました。地元の人たちに混じって私も一緒に回します。
マニ車の周囲は多くのお供え物で溢れています。
記念にチベット関連のお土産を買うのにちょうどよいお店がありました。
やあ、いろんなものがあって目移りしますね。
チベット族の男性は渋いハットをかぶっている人が多いです。
店主のおじさんにいろいろ話を聞きながら、タンカ(唐卡、チベット仏教にちなんだ絵の描かれた掛け軸)を3つ買いました。
彼方に雄々しく山々が連なっているのが見え、とてもいい景色です。
高層マンションがあるような発展した街ではないですが、空気もよいし、(多分)水も清いですし、こんな街に住んでみたいですね。
14時前、尖扎のバスターミナルに戻り、西寧に帰ります。
バスは14時過ぎに発車。
運転手は来る時と同じ回族のおじさんでした。
途中、化隆回族自治県を経由しました。
その昔、拳銃の密造等、中国の闇社会の一面を支えていたことで知られていますが、それも今は昔。
現在は「中国蘭州牛肉拉麺」チェーン発祥の地として有名なところです。
西寧に近づいてきました。山の壁面に造られているお寺は「白马寺(白馬寺、バイマースー)」ですね。
もうすぐ西寧市内に到着です。
次回、西寧最後の夜。羊肉を食いながら酒を飲み、翌日西安に帰ります。