2018年9月30日から10月7日の間、中国青海省の西寧市を拠点に、青海省のチベット仏教寺院などを訪ねる旅をしました。
チベット文化を訪ねる(青海省・互助土族自治県)
6日目 その2 互助の食堂で飲ろうぜ
西寧の北東、海東市の互助土族自治県にある佑寧寺を参観し、これから互助の街に戻ります。
佑寧寺から徒歩でバス停まで戻るのは一時間ほどかかり、たいへんくたびれるので憂鬱だったのですが、寺院の前に参拝客と思しき家族連れが車に乗ろうとしていたのが目に入ったので、厚かましいのは承知の介で、運転席に座ろうとしていたご主人に駆け寄り「互助の街まで乗せてってくれませんか」とお願いしたところ、快くOKしてくれました(涙)。
ご家族は土族の方々でした。私が日本人と分かるとビックリしていましたが、じつに気さくに接してくれました。
このような、初対面の人間にも距離感なく友好的に接してくれる一種の「温かさ」のようなものは、日本よりも中国で多く経験できる印象があります。
「土族は漢族とかと違う文化があるか?」と聞いてみたところ、「そんなにはない」ということでした。細かい風習の違いはあるかもしれませんが、外国人の私からすると、外見上は一般的な中国人とさほど変わりはないと感じました。
あえていうなら、チベット仏教への信仰心というところでしょうか?
土族はモンゴル系の少数民族で、元王朝はチベット仏教を庇護した歴史があるため、モンゴル系民族とチベット仏教は親和性があるのです。(モンゴル系にもチベット仏教にも様々な系統や流派があると思いますので、全てにおいて親和性があるかはわかりません)
親切なご家族のおかげで、13時には互助の街に戻ってくることができました。
食堂の店先で豚を豪快に焼いています。
西寧市内ですとイスラム系である回族が多いため、豚肉を出すような店は漢族の店に限られ、ましてや店先で豚を焼くような地域は少ないかと思われます。
そういう意味でも互助は独特な地域といえるかもしれません。
よし、いっちょおれも酒を飲みながら肉を食うか!と思い立ち、酒屋でお酒を買い求めた後、肉を出してくれそうな食堂に飛び込みました。
ご当地「互助」のラベルをあしらった青海省の特産「青稞酒(チンカージョウ)」。アルコール度数42度!
卤肉(ルーロウ、煮豚)を半斤(250グラム)注文しました。
付け合わせに玉ねぎの千切りもついてくるのが嬉しいですね。
店のおじさんとおばさんの仕事ぶりを眺めながら、42度の酒をちびちびやります。
1時間ほど滞在し店を出ました。ごちそうさまでした。酔った。
開いた魚を油で素揚げにしたものですね。珍しい。
それでは西寧に戻りましょう。路線バスも出てたみたいです。
16時過ぎに西寧のバスターミナルに到着、17時に宿に戻ってきました。
宿のあるマンションの前はこのように店が立ち並んでおり、なかなか賑やかなところです。
さて、私が宿泊している「尚俭太空舱公寓(シャンジェン・タイコンツァン・ゴンユー)」というユースホステルですが、場所が非常にわかりづらいです。
もし私のこの記事をご覧になってこの宿に関心を持った方をがいらしたなら、以下を参考にしてください。
まず、この宿はすでに書いた通り、マンションの一室にあります。
住所:西宁市仓门街6号金座碧城9单元9162
私はこの宿をもう3度くらい利用していますが、このマンションの正門がどこにあるか、未だに知りません(笑)。毎回裏口のようなところからアクセスしています。
先ほどの商店街から業者が出入りするような裏門があり、そこからマンションの敷地内に入ります。
しばらく進むとこのような建物の玄関があるので、ここからエレベーターに乗ります。
1階と3階しかボタンがありません。3階に行きます。
すると、マンションの中庭のような場所に出ます。
9単元の建物を探します。単元(ダンユエン)は「号棟」のような意味です。
9単元に入るには暗証番号を入力しないといけないので、これは宿の方にご確認ください。私が訪れた当時は部屋番号の「9162」だった気がします(笑)。
9単元に入れたら、エレベーターで16階へ。16階の一室が宿泊施設になっています。玄関だけ見たら一般の住居にしか見えませんが、、、
宿でひと休みしたら、夜の西寧の街を散策しましょう。
結局行き着くのは麺!
炮仗面(パオジャオ麺)。太めに打った麺を5センチ間隔くらいに切って茹で、熱いスープと一緒に炒めたもの。熱々でうまいです。
食後、地下ショッピング街をぶらぶらして宿に戻りました。
明日は「尖扎(ジェンジャー)県」に行きます。