2011年10月、シルクロードの街として有名な観光地「敦煌(とんこう)」を訪れました。
前回は西安駅から長距離列車に乗り、人生初の寝台車両を満喫しました。
シルクロードの都・敦煌に到着 – 鳴砂山と月牙泉
目が覚めると一面の荒野
目が覚めると車内は明るくなっていました。昨晩よりもひんやりとして、気のせいか車内にいても清々しい空気を感じます。
車窓からしばらく外を見ていましたが、何もない景色が、延々と、気が遠くなるくらい続きました。
ところどころ小さな草木がポツポツ見えます。このような荒野を「ゴビ灘(たん)」と呼ぶそうです。
「爪州(グアジョウ)」という駅に到着しました。
何もない場所に突然現れた駅舎の周囲には何があるんでしょうか、、、
おそらく駅を出て少し行けば街や集落があるのかもしれませんが、「一体ここには何があるんだろう?どんな人たちがどんな生活をしているのだろう」と思わずにはいられない風景が続きました。
これが私が滞在した寝台部屋です。昨日同室のご家族が蘭州で下車して以降、この部屋は私が占領できたので快適でありました。
同じ車両の寝台部屋を覗くと、トランプをやったり、寝転がってまったりしていたり、果物や種をかじったり、皆さん様々でした。
再び荒野になりましたが、もうすぐ敦煌に到着です。
敦煌駅に到着
午前9時半、敦煌駅に到着しました。長いプラットフォームだ、、、
比較的新しい設備のようですが、べらぼうにでっかく、かつ無機質な感じが社会主義国っぽい趣を感じさせました。
でっかい駅舎です。
ガイドの張さんと運転手の馬さん
駅舎の前でガイドさんと運転手さんと無事お会いすることができました。
当ブログの旅行記はみんな私のひとり旅ですが、当時は中国初心者でしたので、今回の旅行は旅行会社にお願いし、ガイドさんと運転手さんをアテンドしていただきました。
ガイドの女性、張さん(↑に写っている人)に開口一番「お腹は空いていませんか、牛肉麺の店があるから食べていいですよ。お金は自分で払ってね」と言われました。
たしかに空腹でしたので、お言葉に甘えて先に腹ごしらえしました。
麺を食って準備万端!さあ出発です!
鳴砂山と月牙泉
最初の目的地、敦煌の観光名所のひとつ「鳴砂山(鸣沙山:ミンシャーシャン)」に到着しました。日本でいうと鳥取砂丘的な場所でしょうか(?)。
お土産店が立ち並んでいます。
お店の人たちが集まって麻雀か何かしているみたいです。のん気な感じがいいです。
鳴砂山です。
風が吹くと砂を擦る音が「キュイキュイキュイ」と鳴るので鳴砂山と呼ばれているそうです。
鳥取砂丘は海岸の砂浜という要素もありますが、ここは筋金入りの内陸。砂漠の入口といった感じでしょうか。
みなスーパーマリオ3の長靴みたいな長靴を履いています。
ガイドの張さんに「30元(当時で450円くらい)であの靴が履けます、足に砂が入りません、履いた方がいいですよ」と勧められたのですが、私は履きませんでした。
こういうときケチるのが私なのであります。
群衆の向こうに見えるのが「月牙泉(ユエヤーチュエン)」です。オアシスの泉の周囲に緑が生い茂り、傍らに仏教寺院があります。
このオアシスの水量は年を経るごとに少なくなっていたのですが、中国政府の指導により水位の拡張に成功しているそうです。
いずれにせよこのような場所に水源があること自体が壮観ですね。
ラクダに乗れるアトラクションもあります。
それでは、鳴砂山を後にします。
次回、敦煌市街のホテルにチェックインした後、「莫高窟」を訪ねます。