2012年9月9日から17日の期間で、中国の河南省と北京を旅行しました。
前回は北京に到着し胡同の宿で一泊した翌日「鼓楼」と「鐘楼」を見学しました。今回はその続きです。
天安門広場で毛沢東に会えず
景山公園
鼓楼から南にしばらく歩くと「景山公園」があります。故宮の裏手に当たります。
景山公園は1928年に造られました。
高台に登りながら南を見ると故宮の建物が見えます。
てっぺんまで登ると故宮を見渡すことができます。これは壮観です。
西の方角に北海公園の白塔が見えます。
それでは故宮方面に向かいましょう。
チャーハンと炒めものをいただく
時刻は午前11時過ぎ。この辺で昼食にしまししょう。
回族のレストランを見かけたので、メニューを適当に指さして注文をしました。
卵チャーハンと地三鮮(ディーサンシェン)です。地三鮮は野菜系3種類(ピーマン、じゃがいも、ナス)の炒めものになります。
地三鮮の具材は土地柄や季節によって異なるようです、というのはもっと後になって得た知識です。
明代の遺跡のようです。北京は西安同様にそこら中に遺跡があるようです。
お母さんが子どもを遊ばしていてのどかです。
天安門広場
城壁をくぐり、天安門に向かいます。
おお、、、
ぬおお、見えてきました!
天安門キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
中山公園
天安門を通り、中山公園に入ります。
中に入ると私服の人たちが整列して行進していました。共産党員の人たちでしょうか。
ここでバスケする人がいるんでしょうか。でもゴール板は使い込まれている様子、、、
中山公園はもともと故宮内にある社稷を祀った祭壇のある場所です。
社稷というのは、もともとの意味は土地の神様(社)と穀物の神様(稷)で、周代から続く信仰の対象です。現代ではその意味が転じて国家とか朝廷を指して使用されます。
天安門を通過する人たちはたくさんいましたが、中山公園を散策する人は少ないようです。みな故宮博物院に向かったのでしょう。
ちなみに私は故宮博物院の見学は、全部見て周るのに数日かかると聞いて断念しました。
いつか故宮だけを見学する旅をしたいと思っています。
中山公園の「中山(ジョンシャン)」とは、孫文の本名「孫中山(スンジョンシャン)」にちなんでいます。日本では孫文ですが、中国では孫中山で通っています。
1925年に孫文が亡くなり、こちらで法要が行われたことから、以来ここを「中山公園」と改名することになりました。
孫文の像です。
ちなみに、天安門に掲げられている毛沢東の肖像画ですが、毎年10月1日の国慶節(建国記念日)に限り、この肖像画が孫文のものに置き換わるそうです。
毛主席紀念堂
天安門をブラブラします。
おお、ものものしい。
後ろから観光客のおっさんたちがくっついて来るのを見てずっこけました(笑)。
ここに掲げられている中国国旗は毎日日照に掲揚され、日没に降納されるそうです。
ビシッとして微動だにしない兵士。
ちょうど交代の時間のようです。
日本にはこういう感じの場所はなさそうですね。あってもよさそうですが。
人民英雄紀念碑です。1958年に造られ、揮毫は周恩来によるものです。
毛主席紀念堂にやってきました。こちらでは冷凍保存された毛沢東の遺体を拝礼することができます。
残念ながら今日は金曜日で、見学時間は午前中で終わっています。
明朝また来ることにします。
天安門広場を後にして王府井に向かいます。
王府井でへんな勧誘に合う
王府井はかつて皇帝の一族が住んでいいた区域で、現在はデパートがひしめく繁華街となっています。
休憩がてら道の脇の花壇に腰掛けてガイドブックをめくっていたら、何やら30代くらいの女性が近寄ってきて片言の日本語で話しかけてきました。
聞くと「お金がないので簡単な食事でいいのでご馳走してくれませんか」「いい店を知っています」「怪しい者ではありません、これは私の身分証です」などと言って自分から身分証を見せてくるではないか!むちゃくちゃ怪しい!しかも笑顔!
私は「いりませんいりません」と手を振って立ち去りました。繁華街の路上で休憩は危険と理解した次第です。
ちょっと裏に入るとこのようなのんびりした雰囲気になるのがいいです。中国にせよ日本国内にせよ、開発が行き届いて整然とした街並みは観光しても面白くないですね。
明日は「魯迅博物館」「天壇公園」を見学します。