2023年5月、名古屋市中区にある「東別院」を訪問しました。
東別院と古渡城跡
正式には「真宗大谷派名古屋別院」らしいです。
最寄りの地下鉄の駅の名前も「東別院」なので、名古屋の多くの人は東別院としか知らないと思われます。
では「西別院」もあるのか?と言われると、あります。ここから徒歩10分くらいのところにあるのですが、西じゃなくて北の方にあります。
真宗大谷派は浄土真宗の宗派のひとつです。
他には西本願寺と呼ばれる「浄土真宗本願寺派」、真宗大谷派から派生(分裂)した「浄土真宗東本願寺派」などがあります。
1690年に尾張徳川家がこの土地を寄進したことで創建されました。
この案内にあるとおり、かつてこの場所には「古渡城」がありました。織田信長の父、信秀の居城でした。
大きく立派なお堂が並びますが、多くは空襲で消失し、戦後に新たに建築し直されたものです。
古渡城跡の石碑です。言い伝えでは信長は古渡城で元服の儀式を行ったとされています。
かつては加賀の一向一揆を抑えることに苦悩した信長でしたが、信長の記念の地に戦った相手のお寺が建てられているというのは歴史の妙味といったところでしょうか。
明治天皇もお立ち寄りになりました。
東別院:愛知県名古屋市中区橘2-8-55