2016年の9月、寧夏回族自治区の銀川市を旅しました。
- 1日目:前夜から鉄道で西安から銀川に移動。寧夏回族自治区博物館、南関清真寺(モスク)を見学し、銀川市街を街ブラする
- 2日目:西夏王朝の陵墓「西夏王陵」、銀川市内の仏教寺院を見学する
- 3日目:旧石器時代の遺構や明代の長城が残る風景区「水洞溝」を見学する
前回は「承天寺塔」を見学して、夕食後に夜の銀川鼓楼を見学しました。
旧石器時代の遺構や明代の長城が残る「水洞溝」
白タクで「水洞溝」風景区へ
9月18日の朝、宿の近くの牛肉麵店で腹ごしらえをしました。
今日はもともと「賀蘭山(ハーランシャン)」という有名な観光地に行こうとしていたのですが、予定を変更して銀川市の南東にある「水洞溝(シュイドンゴウ)」風景区を訪ねました。
というのも、昨日の朝に西夏王陵を訪問するためにバスターミナルに行った時、「しばらく賀蘭山に行くバスはない」という話を聞いたため、近くにいた白タクの運ちゃんに「賀蘭山には行けないけど水洞溝には行けるよ」ということで、この運ちゃんと話をつけていた次第です。
なぜ賀蘭山のバスが運行しないか、果たして本当に運行しなかったのかどうか、といったことは私の中国語レベル不足のために判明しませんでした。まあしょうがない。
9時前に水洞溝に到着しました。
水洞溝の説明をする白タクの運ちゃんと、いっしょに相乗りしたカップルです。
親の金(かどうかは分からないけども)で外車を乗り回したりして傍若無人な振る舞いをする若者たちを常日頃散見していた私としては、とても好感の持てる若者です。幸せになってほしいと切に願います。
「水洞溝(シュイドンゴウ)」風景区についてざっくり説明しますと、
- 北方民族との攻防ライン(水洞溝の北は内モンゴル自治区のオルドス市)として、明代の長城や軍事拠点の砦が残っている
- 旧石器時代の遺跡が残っている
広大な風景区を散策しながら、この2点の見どころを中心に見学していく感じです。
「水洞溝」を散策開始
それでは行ってみましょう。水洞溝(シュイドンゴウ)の敷地は広大であります。
見学ポイントと見学ポイントの距離が長い場所はカートで移動できるようになっています。
もうちょっと天気がよければよかったですが、まあしょうがないですね。
張三小店
ここは「張三小店」と呼ばれている、旧石器時代の遺跡エリアです。
欧米人っぽい人たちの銅像があります。
フランスとドイツの研究者がこの地の発掘調査をしていた期間、彼らが滞在した場所です。
旧石器時代くらいの大昔だとさすがに中華が成立するずっと前になり、そのような遺跡では「水洞溝(シュイドンゴウ)」が先駆的な存在であるようです。
毛沢東同志も来たみたいです。
ラクダがいます。シルクロードっぽいです。
明代の長城を歩く
明代の長城までやって来ました。
大昔、ここより北は北方民族の国でありました。
長城から降りて桟道を行きます。
湖があって船で移動します。なかなかアトラクションが豊富です。
船を降りたらこんどは馬車で移動です。盛り上がって参りました。
馬車を降りたら動物園みたいなエリアに来ました。
ダチョウだかガチョウがいます。なんか動物園に来たみたいです。
ラクダの乗り物は別料金みたいなので素通りしました(笑)。
北方を監視する砦の中に入りました。
というわけで、2時間かけて、ひと周りして戻ってきました。
このトーテムポールっぽい顔は、水洞溝の遺跡となにか関連あるのでしょうか?
寧夏回族自治区を流れる黄河
銀川市街への帰り道に通過した黄河をパシャリ。
銀川名物の麺、それはまるでうどん
13時半、銀川市街に戻ってきました。夕方の鉄道で西安に帰ります。
14時ちょっと前にガイドブックに載っていたお店「一品羊肉老搓麺」。
ピリ辛のスープに麺は日本のおうどんさながらの食感で、スルスルと喉に吸い込まれていくもの。一瞬で食べ終わってしまいました。
食後、街をブラブラしながら、ヨーグルトを買ったりして時間をつぶしました。美味しい。
西安へ戻る
16時過ぎ、銀川駅に到着し、西安行きの鉄道に乗車します。
銀川はのどかで、中華とも違う情緒が濃厚でとても興味深い街でした。
また来たいと思える旅ができたのは本当によかったと思えます。
以上、寧夏回族自治区の銀川の旅でした。
ここまで読んでいただき、大変感謝!
ありがとうございました!