2016年の9月、寧夏回族自治区の銀川市を旅しました。
- 1日目:前夜から鉄道で西安から銀川に移動。寧夏回族自治区博物館、南関清真寺(モスク)を見学し、銀川市街を街ブラする
- 2日目:西夏王朝の陵墓「西夏王陵」、銀川市内の仏教寺院を見学する
- 3日目:旧石器時代の遺跡や明代の長城、砦跡が残る風景区「水洞溝」を見学する
今回はその第1回目です。よろしくお願いいたします。
回族の情緒漂う街「銀川」
鉄道で西安から銀川へ
中国では9月には中秋節の祭日(3連休くらいになる)があります。この休みを利用して寧夏回族自治区への旅行を計画しました。
西安から寧夏回族自治区の首府である銀川へは、直線距離で約640㌔。東京から広島くらいになります。
鉄道では約13時間の道のりです。
20時ころの西安駅。
旅の日程上は0日目の夜です。寝台車に揺られて1日目の午前に銀川に到着し行動開始となります。
というわけで、翌日の午前11時前に銀川駅に到着しました。
銀川市の人口は2021年時点で288.2万人で、西安市の1,316.3万人に比べると街の規模はかなり小さいところだと分かります。まあしょうがない。
銀川の歴史をwkipediaから引用します。
“https://ja.wikipedia.org/wiki/銀川市” から引用
春秋戦国時代には秦に属し、秦代以降、北地郡に属した。五胡十六国時代には赫連勃勃が自立して夏を建国した。北魏以降は霊州の地となった。唐代までに黄河の水を利用した灌漑農業が普及しており、乾燥地帯に位置しながらも農業が盛んであった。宋代には懐遠鎮が置かれたが、間もなく西夏に占領され、その王都(興慶)となった。元代に寧夏総管府が置かれ、後に甘粛行省に属した。明代には寧夏衛が置かれた。清代には寧夏府が置かれた。近代には甘粛省の省都の蘭州と内モンゴル自治区の包頭を結ぶ包蘭鉄路の開通によって繁栄した。1929年の寧夏省成立とともに省会が設置され、省名と重複することより賀蘭県と改称された。日中戦争時には日本軍の空襲を受けた。
1945年1月には賀蘭県城区に銀川市が分割設置されることが決定、同年8月、『寧夏省銀川市政籌備処組織規定』が公布され銀川市が成立し寧夏省会とされた。
2017年、中国政府の脱貧困政策により、僻地からの集団移先として銀川市郊外に潤豊村が建設された。
日本軍は銀川にも空襲していたんですね。
中国の訪問した場所について後追いで調べると、かつて日本軍が空襲していたと知ることがあり、複雑な気持ちになります。
寧夏回族自治区博物館
正午前、寧夏回族自治区博物館にやってきました。
理由を失念しましたが、写真撮影しておりません。写真撮影禁止だったかもしれません。
多くの人が注目する展示のメインはやはり西夏時代の文物でありましょう。
今なお謎の多い西夏王朝ですが、仏教を手厚く保護し、またシルクロードの交通の要衝の役割も担い、他の王朝とは異なる文化の発展がなされました。
銀川の牛肉麺を食う
博物館を見学後、牛肉麵をいただきました。
銀川は回族(中国のイスラム教徒)が多く住まう地域ですから、回族のソウルフードである牛肉麺をいただかない手はありません。
2016年当時、銀川の牛肉麺店は1杯6元で狂喜した覚えがあります。西安ではだいたい1杯8、9元していたと思います。
ただ、牛肉は入っておらず、代わりに豆腐の小さい角切りが入っており、これで安くしているのかなと思いました。
まあ牛でダシを取っていればいいよなと思い、深く気にしませんでした。
銀川の街を歩きます。
銀川南関清真寺
宿にチェックインしてひと休みした後、16時ころ「南関清真寺」にやって来ました。
銀川でもっとも規模の大きいモスクです。明代の末期に創建され、1980年に大規模な修繕がなされたとのこと。
独特なグリーンの色彩と玉ねぎっぽい柔らかいフォルムに親しみを感じますね。
礼拝堂も見ることができました。シャンデリアがあって豪華なつくりに感じました。
銀川市内を街ブラ
銀川をブラブラします。
プチ天安門広場。漢族のテリトリーといったところでしょうか。
羊を食う
レストラン街がありましたので、ここで飯にしましょう。
近くの売店で白酒を買ってきました。羊肉で一杯やりましょう。
寧夏のビール「西夏啤酒」。
時刻は17時半。まだ辺りは明るく、この界隈が賑わうのはもう少ししてからのようです。お店の人たちもゆっくりしています。
日本人のひとり旅客にもにこやかに接してくれた老板。
手抓羊肉です。骨付き羊肉をゆでたものです。タレや塩をちょっとつけながらいただきます。
なぜか私のテーブルにお店の子が座って飯を食い始めましたので、カタコトで会話をしました。
日本であれば客と同じ席に着いて食事をするなどあり得ないですが、ひとり客に話し相手でも、と老板が気を利かせてくれたのかもしれません。
夜の銀川
食後、銀川の街をまたブラブラします。
銀川にはユニクロもありました。
鼓楼にやって来ました。
ラウンド交差点の形式になっていますが、交通量が多くないためか、円形の道に各自停め放題な感じになっていました。
次回、西夏王朝の陵墓「西夏王陵」を訪ねます。