2016年11月、1泊2日で陝西省の延安市に行ってきました。
- 1日目:朝、西安駅から鉄道で延安駅に移動。棗園革命旧跡、楊家岭革命旧跡を見学
- 2日目:革命記念館、万佛寺、鳳凰山を見学し、鉄道で西安駅に戻る
昨日は棗園、楊家岭の中国共産党の旧跡を見学しました。
延安にも石窟があった
革命記念館へ
11月6日の午前7時起床、8時半に宿をチェックアウトして、9時過ぎに革命記念館にやって来ました。
館内に入ると無名(と思しき)の戦士たちが迎え入れてくれます。
迷彩服を来た壮年の戦士たちが入って来ました。
正直怖いです。
革命記念館は、中国共産党の成り立ち、国民党の包囲をかいくぐりながら、江西省から延安にたどり着くまでの長い苦闘の道のりを踏破した「長征」、日本軍との戦い、そして国民党との決戦を経て中華を統一(解放?)するまでの歴史をダイナミックに観覧することができます。
共産党が駐屯していたころの延安の街並みを再現しているエリア。
写真は少しです。バシャバシャ撮って「やあ、君は熱心だね。どこから来たのかね」などと話しかけれられてはたまらないです。
というのはもちろん冗談で、入口で身分証(パスポート)を提示していますのでワタシが日本人であることは認識されていますし、共産党の宣伝にとってたいへん重要な場所であるので、管理も奥ゆかしく行き届いたもので、係員の皆様も落ち着きのある方々ばかりでありました。
関心のある方はぜひ訪問されるとよろしいかと思います。
擦擦(ツァツァ)を食う
10時半、革命記念館から延安市街に戻ってきました。
食堂を見つけて入り、「擦擦(ツァツァ)」をチョイスしました。
「洋芋(ヤンユー)擦擦」とも言います。洋芋はじゃがいものことです。
じゃがいもを細切りにして小麦粉をまぶして蒸します。麺に見立てているのだと思われます。これを卵や野菜とともに炒めていただくものです。
味についてはノーコメントとさしていただきます、、、延安に来てからの食事は空振りばかりです、、、
万佛寺と新華書店の第一号店跡
10時50分、延安市街の南にある「清涼山(チンリャンシャン)」にやって来ました。
さほど大きな山ではなく、周囲は市街地です。
ここには「新華書店(新华书店:シンホワシューディエン)」の第一号店があります。
万佛寺に続く道を進みます。
新華書店は、1937年当時は中国共産党の機関紙や宣伝出版物の発行を担う中国共産党の一機関であり、現在もその役割は続いているようですが、今日の新華書店は中国各地にあるおなじみの本屋さんというイメージが強いかと思います。
この来歴からすると、第一号店というよりは、石碑に記されていた通り、「発祥の地」といった方がいいかもしれません。
万佛寺は隋代に開掘が始まった石窟で知られています。
延安を訪れたのは中共の革命史跡見物が目的でしたが、このような素晴らしい石窟をじっくり見れるとは思いませんでした。
1号窟から4号窟までの区分けがなされています。
シルクロードっぽくていいですね。
外に目を向けると、延安のランドマーク「延安宝塔(バオター)」が見えます。
周囲を山に囲まれた谷間に延安の街は造られていることが分かります。
清涼山の頂上に向かう途中、凝った作りの段差を上ります。ちょっと怖い。
琉璃塔
頂上付近に「琉璃塔(リョウリーター)」があります。
1629年創建、八角七層、高さ6.25㍍、直径1.15㍍の塔で、内部は日干しレンガと木材で構成され、表面には釉薬を使って鮮やかな彩色が施されています。
抿節(ミンジエ)を食う
まだ帰りの列車には時間があるので、これから清涼山のさらに南にある「鳳凰山(フェンフアンシャン)景区」に行ってみようと思います。
清涼山の向かいにあるビルのフードコートで「抿節(ミンジエ)」を注文しました。
小麦粉以外に豌豆(ワンドウ、えんどう豆)をすり潰したものも混ぜて作った麺みたいです。
ノーコメンツ。スープに味がしない、、、
鳳凰山
14時、鳳凰山にやって来ました。
路線バスで来たのですが、けっこう高いところに停留所があったので途中から登ればよい感じです。標高1,132㍍あるらしいのでその方がいいでしょう。
曇っていて残念ですが、晴れていれば延安の街が一望できますね。
鳳凰山には、というかちょっとした山ならどこでもそうかと思いますが、道教寺院があります。
「文昌閣(ウェンチャンガー)」に祀られている文昌帝君は学問の神様です。日本ならさしずめ菅原道真公でしょうか。
くたびれたので取り返しがつかなくなる前に戻ります。
16時前に延安駅に到着。16時半の列車で西安に戻ります。
延安駅前に出ていた屋台で見慣れぬものを買っておいたので、車中でいただきました。
「ジエビン」というものだそうです。
東南アジアの生春巻きっぽい印象です。餡は人参とかキュウリなど野菜の細切りで、上にのってる辛いタレを塗りたくっていただきましたが、なかなかイケました。
21時過ぎに西安駅に到着。
以上、陝西省延安の旅でした。
ここまで読んでいただき、大変感謝!
ありがとうございました!