2015年の10月1日から7日の期間で、甘粛省の武威、張掖、酒泉、蘭州の4都市を旅しました。
前回は馬蹄寺石窟の周辺散策と北周時代の木塔寺を見学しました。
シルクロードの情緒を味わい元朝の祖クビライ生誕の寺院を訪ねる
回族の街で飲み食いする
10月4日の19時、街の南側に回族の居住するエリアがあるので足を運びました。うまいものが食えそうです。ウヘヘ。
ちょうど屋台が準備をしているストリートを発見しました。
陽が暮れかかる回民街の細い通りを歩き、めぼしい屋台に着席。差し出されたメニューを指差して注文をしました。
茹でた麺の羊肉たっぷりの野菜炒めが載っています。「羊羔肉(ヤンガオロウ)」です。かき混ぜながらいただきます。
羊肉独特の香りが臭覚を刺激し、うま味たっぷりの汁が麺によくからみ、一瞬で食べ終わりました。
麺を食ったので胃袋は満足しつつありますが、もうちょっと回族のエリアを散策しましょう。
幌を張った屋台を見かけました。「ここでお酒を飲めますか」と聞くと「いいよ」との返事。近くの売店で白酒を買って戻りました。
回族はイスラム教ですのでお酒に関しては厳しく、店内で飲める飲めないかは事前に確認した方がいいでしょう。
底なしに酒を飲む回族もたくさんいますが、、、
串焼きをかじりながら白酒をチビチビやっていると、おばさんがでっかい肉片を取り出しさばき始めました。
私の片言の中国語にも関わらず、屋台のおじさんおばさん、お客さんたちも実に親しく接していただきました。楽しいひと時でありました。
臊面(ソー麺)
10月5日の朝、宿をチェックアウトし、「臊面(ソー麺)」を食べに行きました。
昨晩の屋台のおばさんに教えられて訪れたものです。
とろみのついたスープ麺です。寒い朝には絶品な食事であります。
張掖大佛寺
午前9時、大佛寺にやって来ました。
この地方を西夏が支配していた時代の1098年に創建され、チンギス・ハンの孫にして元朝を興したクビライ(フビライ・ハン)がこの寺院で生まれたとされています。
大佛寺正殿の釈迦涅槃像
張掖大佛寺の目玉は正殿に祀られている木製の釈迦涅槃像です。身長(寝ているので横幅になる)34.5メートル、肩幅(高さ)7.5メートルの大きな像になります。
中国国内に現存する釈迦涅槃像で最も大きなものだそうで、一見の価値があります。撮影禁止ですので写真はありませんが、張掖を訪ねたらぜひお立ち寄りください。
こちらは弥陀千仏塔。単に「土塔」と呼ばれることが多いようです。高さ33.37メートル。
釈迦の遺骨を練り込んだ土で建てられたという言い伝えがあるそうですが、どうなんでしょうか。
張掖観光はここまで。これから張掖西駅に向かいます。
張掖の凉皮
10時、張掖西駅の手前に屋台があり、そこで凉皮(リャンピー)をいただきました。
黒っぽいのは、これは荞麦(チャオマイ)だからでしょう。要はそば粉です。かと言って日本そばをいただく時の風味はほとんどありませんが、美味しくいただきました。
荞麦凉皮を食べた後、張掖西駅にやって来ました。
さらば張掖
張掖西駅は高速鉄道専用駅です。これから酒泉に向かいます。2時間ちょっとです。
次回、酒泉編です。酒泉の街を散策します。
ここまで読んでいただき、大変感謝!
ありがとうございました!