2016年12月30日から2017年1月2日の期間で、重慶市の郊外にある世界遺産「大足石刻」を訪問しました。
- 0日目:夜、西安駅から鉄道で重慶北駅に向かう
- 1日目:朝、重慶北駅に到着。重慶バスターミナルに移動してバスで大足区へ。「北山石刻」と「南山石刻」を見学して宿泊
- 2日目:「宝頂山石刻」を見学。バスで重慶市街に移動して辛いものを食べて宿泊
- 3日目:「磁器口」を見学。昼食後に江北空港に移動して空路で西安に戻る
前回は1日目、西安から重慶市の大足区に移動し、「北山石刻」「南山石刻」を見学しました。
重慶市の郊外で迎える年末年始
米の飯がおひつで提供される
2016年12月31日の16時前に南山石窟を後にし、タクシーで宿に向かいました。
宿でひと休みして、18時くらいに飯を食いに外に出ました。
今日は大晦日なんですよね。こちらは旧正月を盛大にお祝いしてたっぷり休みますので、大晦日や元日に対する扱いは日本よりも淡白です。
飲みましょう。重慶の白酒「江小白(ジャンシャオバイ)」。
キャッチーなデザインでおっさんの酒だった白酒を若年層にも遡及させたことで有名です。
ただ、個人的には西安の白酒に比べて飲みにくいです。香りが私にはキツいのです。
重慶は四川省に接しているので料理の味付けは辛いのがポピュラー。
あえて辛そうなやつを食ってやれということで、まずは「辣子鸡丁(ラーズジーディン)」。
小さく刻まれた鶏肉を摘まんでいきますが、だんだんと辛くなってきて口の中が燃えるよう!
そこに45度の酒を流し込めば、焼け石に水どころか火に油を注ぐかのごとく。
赤色唐辛子はもちろん緑色もめっぽう辛いですから、ぶっちゃけ辣子鸡丁で食べれるのは黄色い鶏肉だけです。
お次はおなじみ「麻婆豆腐(マーポードウフ)」。
こちらは飛び上がるほど辛いものではありません。美味しくいただける範囲内のものです(笑)。
面白かったのはご飯を注文したらお茶碗じゃなくておひつが提供されたことです。西安では見られない習慣だと思います。
腹ごなしと酔い醒ましに大足の街を歩きます。
お正月飾りのような明かりが設置されていますが、たぶん旧正月後まで使用されることでしょう。
こちらもしかり。
西安と比べると重慶はだいぶ南ですので、そんなに寒さは感じません。
地元の人々が大晦日の日にも広場舞に精を出しています。
宝頂山石刻
1月1日の8時起床、9時前に宿をチェックアウトしました。
近くの食堂で朝食に羊杂面(ヤンザー麺)をいただきました。
細切りにした羊の臓物が載ったスープ麺です。麺は細麺ながらコシを感じるもの。けっこう辛い。
9時45分、「宝頂山石刻」に到着しました。
この宝頂山石刻が大足石刻でいちばん規模の大きい石刻群です。
博物館がありますので見学します。
北山石刻で盗掘をした犯人を裁く法廷の様子。これはツラい。
北山石刻でも彩色の残る保存状態のよい仏像がありましたが、こちら宝頂山石刻の仏像群もその多くが往時の彩色の面影を残しています。
文化大革命での打ちこわしなどの影響がほとんどなかったことも理由のひとつのようです。文革は本当にどうしようもないですね。
金箔の張られた千手観音菩薩像。本当に手が千本あるそうです。
しかしながらこのように仏像に直に寄りかかってポーズを取るのを見ると、鉄格子でも設けない限り状態は劣化する一方でしょう。
掲示の内容が正確には「登らないように」なので、分からない人には分からないのでしょう、、、
寺院を参拝します。
お釈迦さまの守り神を祀るお堂が半分売店と化していました(笑)
宝頂山石刻を後にします。旅の計画上、他の2つの石刻は見れず残念ですが、これから重慶市街に戻ります。