2019年10月2日-3日、甘粛省慶陽市に石窟めぐりの旅をしました。
西安駅前のバスターミナルから慶陽市の中心地にある西峰まで長距離バスで移動し、そこから白タクで「北石窟寺(ベイシークースー)」にやって来ました。
甘粛省慶陽市に石窟見物に行く
やっとこさ北石窟寺に
16時30分、「北石窟寺」に到着しました。
やあ、見えてきました。
北石窟寺は北魏時代の永平二年(509年)の創建、開掘が始まり、その後も王朝が変わっても石窟の規模は少しずつ広がっていきました。
石窟の全長は120メートル、高さ20メートルで,場所によっては1階から3階までの3層の構造をしており、295部屋、仏像の数は大小2125体あるとされています。
風雨に朽ちている像も多いですが、非常に細かい仕事がなされていたであろうことが見て取れます。
山の斜面のみならず、洞穴の内部にも仏像があります。
保存のためもあり、ほとんどの洞穴には柵が施され見学できないようになっています。しょうがない。
洞穴の中は仏像だけでなく、壁画も描かれています。風化しつつありますが、カラーです。仏像も色づけがされており、往時は色彩豊かな洞穴の内部だったことが偲ばれます。
ひとつの仏像を掘り、色づけをするのにどれだけの時間が費やされたのでしょうか。
中国の三大石窟(敦煌、龍門、大同)などの有名な石窟に比べればスケールは小さいのですが、どの仏像も大小関係なく確固たる存在感があり、これを後世に伝えようという当時の製作者の思いが感じ取れます。
そろそろ北石窟寺を後にしましょう。
次回、慶陽の街をぶらぶらします。