唐高宗と武則天の陵墓「乾陵」の訪問記その4です。
前回はこちら。
「乾陵」の訪問記その4
乾陵以外の場所
入口に戻りカートに乗り、次の場所へ。
最初に説明しておきますと、これから見学して周る場所はみな武則天の血縁のある王子やお姫様のお墓ですが、権力闘争ため、武則天の指図によってみな悲惨な最期を遂げた人たちです。
言わば武則天の重ねた悪行を見学するというわけです(笑)
懿德太子墓
懿德太子は高宗と武則天の孫に当たります。
彼と同じく孫である永泰公主は武則天の寵愛していた張易之と張昌宗兄弟を排除しようと画策しましたが、露顕して武則天の逆鱗に触れ、二人とも死罪となりました。
お墓は地下にあり、このような緩やかな勾配のあるトンネルを歩いて行きます。
両脇の壁や天井には所狭しと壁画が描かれています。
地下にあって風化がそれほど進んでいないため、色彩も鮮やかに当時の様子を伝えています。
永泰公主墓
こちらは懿德太子墓に比べると落ち着いた感じでしたので、そんなに写真は撮りませんでした。
乾陵博物館
永泰公主墓と同じ場所に併設されている博物館。
実物のほとんどは陝西省歴史博物館に
章懐太子墓は時間の関係で立ち寄れませんでした。残念。
また、実はお墓に続くトンネルに描かれている壁画は、ほとんどは剥がされるなどして出土品とともに現在は「陝西省歴史博物館」に収蔵されているそうです。
わたしは散策などして雰囲気も楽しみたいので、実物がなかったからといって「来て損した」と思ったりはしません(笑)。
ただ、歴史博物館はもう何年も前に訪れたきりで、何を見たかほとんど覚えておりません。
よい機会なのでまた歴史博物館にいって知見を蓄えられればと思います。
もう一度豆腐脑を
西安に戻る前にもう一度豆腐脑を味わいました(笑)
これはクセになる味わいです。
唐代の史跡よりも食べ物の方に興奮してしまい、花より団子という感じで乾陵の訪問記を終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。