2023年3月8日、TOHOシネマ赤池にて「エンパイア・オブ・ライト」を鑑賞しました。
注意:映画終盤の内容にも触れていますので、ネタバレを気にする方はご覧にならないで下さい!
さびれた映画館の再生物語だと思っていたら恋愛ものだった
※予告編の動画を配給元のサーチライト・ピクチャーズのYOUTUBEチャンネルから引用します。
映画の情報
- 原題:Empire of Light
- 製作:イギリス、アメリカ
- 監督・脚本:サム・メンデス
- 出演:オリビア・コールマン、マイケル・ウォード、トビー・ジョーンズ、コリン・ファース
- 音楽:トレント・レズナー、アティカス・ロス
疑問
- 80年代イギリスの国内情勢
- 主人公のおばさんはけっこうよさそうな部屋に住んでいるが、映画館の仕事だけでそのような部屋に住めるのだろうか、それとも当時のイギリスの標準的な間取りなのだろうか
- おばさんは医師の診察を受けているが、何の病気か(物語が進むと少し分かる)
- おばさんの体重が以前と比べ2kg増加していることを医師に指摘されていたが、なぜ問題なのか
- 映画館の上の階のホールが使用されていないのはなぜか
- おばさんと支配人の馴れ初めはどんなか、どのくらいの付き合いか
- なぜこの映画館が「炎のランナー」のプレミアに選ばれたか
- 映画館の屋上でおばさんが引用した詩はどんなか
- おばさんはなぜ恋愛体験を問われると不機嫌になったか
- 砂浜からの帰りのバスで後ろに座っていた男はだれか
- おばさんが心の問題は抱えるようになったのはいつからか
- おばさんが心の問題を抱えるようになった原因はなにか
- プレミアの挨拶でおばさんが朗読した詩はどんなか
- 心の問題を抱えていたおばさんを支配人が映画館に受け入れることにしたのはなぜか
- プレミア後に支配人が別の映画館に異動(?)したということは、あの支配人は映画館のオーナーではなかったということか
- 暴動はなぜ起こったか
- おばさんが青年に送った詩集はどんなか
感想
この映画はサム・メンデスのお母さんをモデルにした物語らしいのですが、黒人青年との恋愛というのも事実に基づいたお話なのでしょうか。
個人的にはそこは創作だと思っていて、昨今盛り上がる人種差別やLGBTの様々な問題が起こるなか、黒人青年と心に傷を抱えた中年女性との純愛があってもそれはまったく自然なことで、おかしいと思う必要はないのだ、という主張なのではないでしょうか。違うか。
映画鑑賞後にネットでこの映画の解説や感想をつまみ読みしたのですが、「黒人青年と中年女性の恋愛描写がこの映画のテーマをブレさせていたのではないか」のような感想があり、それはむしろまったく逆だろう、と感じた次第です。
また、音楽がいいとか、映画館をやさしく見つめる物語とかいう感想を散見しましたが、いくつかの場面で引用される詩についてもっと知りたいと思いました。
サム・メンデス監督は大昔に「アメリカン・ビューティー」を観ただけなのですが、人間の内面におけるドロドロとした部分を、カラッとテンポよく描写した映画だったという印象です。
今回みた「エンパイア・オブ・ライト」も、またしばらく経ってから観ると登場人物の心の内や新しい視点が見つかるかもしれません。
1度観ただけではそこまでの深みには到達できなかった感じです。すみませんでした。
観客は私含めて3人だけでした。ズッコケ!