2017年1月27日から2月1日の日程で、新疆ウイグル自治区のウルムチ、クチャ、トルファンを訪れました。
- 1日目:早朝、西安咸陽空港から飛行機でウルムチへ。深夜、仏教寺院に初詣に行く
- 2日目:ウルムチ空港から飛行機でクチャへ。クチャの街を散策
- 3日目:クチャ郊外のスバシ故城 、塩水溝、キジル千仏洞、クズルガハ烽火台を見学
- 4日目:クチャ近郊のクチャ王府、クチャ大寺、亀茲故城を見学し、夜、列車でトルファンへ
- 5日目:早朝にトルファンに到着。高昌故城、アスターナ古墳群、交河故城を見学
- 6日目:トルファン近郊の艾丁湖、苏公塔、ハサンさんの家、トルファン博物館を見学し、夕方、列車で西安へ帰る

クチャ郊外の史跡・世界遺産「スバシ故城」
気合い入れてたわけではないが、早く来すぎて開いてなかった(都々逸調)ー スバシ故城
1月29日の朝7時50分起床。9時半に宿(クチャ飯店)までお迎えの車がやって来ました。
今回の旅の出発前、クチャの旅行会社に連絡をとって車の手配をしておったのであります。
事前の調査ではクチャ郊外の史跡郡には路線バスや中長距離バスも運行していないようでしたので、春節という時期的なこともあり最善の策をとった次第です。
何しろ新疆は広いです。集落はもちろん農地や牧場にも利活用されていない荒野がべらぼうにあります。
運転手は50代の漢族の男性で、「朱」さん。見るからに頼りになりそうな男漢子であります。
クチャ駅や宿であるクチャ飯店から北に約20㌔の場所に「スバシ故城」があります。

10時頃到着。この石碑の通り、ユネスコ世界文化遺産「シルクロード : 長安=天山回廊の交易路網」に登録されている「スバシ故城」です。
と言っても周囲は見渡す限りの荒野で、入口から向こうを見ても何があるか判然としませんが、、、


すでに10時なので営業開始しているはずですが、入口の門は施錠されています。
運転手の朱さんが事務所の戸を叩いて声をかけてしばらくすると、いま起きたみたいな感じのおっさんがつっかけサンダルで出てきて門を解錠してくれました。
10時とはいえ、北京に標準時間を合わせた中国では、北京から3,000㌔以上離れた新疆では実質2時間ほどのズレがありますので、活動を開始するのが遅くなるのはやむを得ないでしょう。

中に入りましょう。見学開始!



桟道を歩いて見学していきます。

亀茲国最大の仏教寺院跡
亀茲(きじ)国はかつてこの地にあったオアシス都市で、西域シルクロード貿易の要衝のひとつとして栄えていました。
トハラ人と呼ばれる民族が居住し、仏教をよく信仰しました。
ここスバシ故城は亀茲国最大の仏教寺院遺跡群だと言われています。

















1時間近く歩き回りましたがあまりに広大。日本人には気の遠くなる広さです。
かつて栄えた都市も年月を経ていまはこのような土の楼閣を留めるのみ。ここに住んでいた人々はどのような思いで日々を過ごしていたのでしょうか。




塩水溝に立ち寄る
11時、スバシ故城を後にして「キジルガハ千仏洞」に向かいます。



「塩水溝」とか「塩水渓谷」と呼ばれる場所にやって来ました。
運転手の朱さんによるとここを流れる川は塩分濃度が高いのだそう。海から遠く離れた場所では貴重ですね。

地層の模様が印象的ですね。




一部氷が溶けている場所があったので舐めてみましたが確かにしょっぱかったです。














次回、「キジル千仏洞」「クズルガハ烽火台」を見学します!

