2015年の10月1日から7日の期間で、甘粛省の武威、張掖、酒泉、蘭州の4都市を旅しました。
前回は前涼時代の古跡「大雲寺」を訪ね、夕食に武威の名物「三套車(サンタオチャー)」をいただきました。
10月1日
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[移動]鉄道で西安から武威へ |
[宿泊]寝台車内 | |
10月2日
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[移動]武威駅に到着 |
[観光・宿泊]武威市内 | |
10月3日
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[観光]武威市内 |
[移動]鉄道で武威から張掖へ | |
[宿泊]張掖市内 | |
10月4日 | [観光]張掖近郊・馬蹄寺石窟観光 |
[宿泊]張掖市内 | |
10月5日 | [移動]高速鉄道で張掖から酒泉へ |
[観光・宿泊]酒泉市内 | |
10月6日 | [移動]鉄道で酒泉から蘭州へ |
[宿泊]蘭州市内 | |
10月7日 | [観光]蘭州市内 |
[移動]鉄道で西安へ |
天梯山石窟の大仏様を拝み、面皮子をいただく
天梯山石窟へ
10月3日の午前9時、昨日旅行会社で手配してもらった運転手さんに宿まで迎えに来てもらい、武威郊外にある天梯山石窟に向かいました。
武威市街から南に56キロ、車で約1時間の道のりです。
黄羊ダム
「黄羊水库(フアンヤン・シュイクー)」というダムのほとりに天梯山石窟があります。
10時ちょうどに到着。
水が青くて綺麗ですね。
天梯山石窟
天梯山石窟は北涼時代(397-439)に創建されました。蘭州郊外にある炳霊寺石窟とほぼ同時期のようです。
この小さなトンネルの向こうに大仏様があります。
トンネルの中には十八羅漢像のレリーフがあります。緻密な仕事がなされています。
デーン!
この釈迦如来坐像は高さ28メートル。唐代になって造られたものです。
左右には壁画が描かれています。かつては色彩豊かだったであろうことが偲ばれます。
お釈迦さまの周囲を摩訶迦葉、阿難の2人の弟子、文殊菩薩と普賢菩薩、そして多聞天と広目天が守ります。
天梯山石窟博物館
石窟の近くには博物館があるので覗いてみましょう。
世界各地の石窟の所在や歴史について展示されています。
さあ、武威市街に戻りましょう。
面皮子をいただく
11時半、武威市街に戻る道すがら、運転手さんが地元の名物を食わせてやると言って、とある住宅街の路地に案内してくれました。
「面皮子(麺ピーズ)」と呼ばれるものです。
まな板に載っている卵焼きみたいなものは、でんぷんを蒸したものです。寒天とかところてんのようなものと考えればよいと思います。多分。
手前にある白いものは「面筋(麺ジン)」と呼ばれ、よくこねた小麦粉を水に溶かすとでんぷんだけ水に溶け、タンパク質(グルテン)だけ残ります。これが面筋です。
要は奥の黄色いのも手前の白いのも、もとは同じ小麦粉というわけです。多分。
さあ、小皿にたっぷり盛ってもらい、ニンジンの千切りと油泼辣子(ヨウポーラーズ、ラー油)、ニンニクエキスをかけて出来上がりです。
キムチみたいな見た目ですが、味はぜんぜん違います。
でんぷんとグルテンの食感の違いのコンストラストが面白いです。むちゃくちゃ美味しい!というものではないのですが、素朴な味わい深さがあります。
西安の名物「涼皮(リャンピー)」とよく似ています。兄弟と言っていいんじゃないでしょうか。
ごちそうさまでした。
次回、鳩摩羅什寺と雷台漢墓を見学します。