唐太宗の陵墓「昭陵」の訪問記のその3です。
前回はこちら↓
昭陵博物館
袁家村を出てひとりトボトボ歩いていきます。
歩いて2キロほどの場所に「昭陵博物館」があり、周辺で発掘された唐代の品々の展示や太宗の治世を紹介するブースなどがあります。
この妙にでっかい馬と見上げる人の構図がいい。
屋根を付けてあげないと雨風で少しずつ風化しますよ、、、
敷地内には突厥(とっけつ)討伐で活躍した将軍「李勣(リジ – りせき)」の陵墓があります。
李勣は本名を「徐懋功(シューマオゴン – じょぼうこう)」といい(懋功は字)、石碑にはその名が刻まれています。
突厥討伐などの活躍を讃えた太宗が李の姓を与えたのでした。
せっかくなので登ってみましょう。
頂上です。天気も良く眺めがいいですね。
さて、肝心の昭陵ですが、実はこの昭陵博物館からまだ10キロほど離れています。
ガイドブック「地球の歩き方」によると、タクシーをチャーターして目安が120元(2000円くらい)とありました。
高い、、、10キロなら20元かそこらだろうに、、、
博物館の入口でモギリをしているおじさんに聞いてみると、確かに120元と言っています。
どうやらこのおじさんが車を呼んでくれるらしいです。
この辺は田舎でタクシーは走っておらず、かなり足元を見ているようです。実に忌々しいですね。
時間はまだあるので、相乗りしてくれる人を待つことにして博物館の入口で座っていました。
おじさん「日本人か?おれはソニーを知っているぞ」
わたし「ああ、もう中国でソニー製品なんて見かけないでしょう、もうすぐつぶれますよ」
などと適当な会話をして過ごしていると、タクシーが1台博物館の前で止まり、青年がひとりと運転手が降りてきました。
「これはもしや」と思い話しかけてみると、やはりこれから昭陵に行くとのこと。
運転手の兄チャンに乗せてくれないかと聞いてみると、「いいよ、あいつが見学終わったら車の中で話そう」と言ってOKしてくれました。
値段がいくらになるかわかりませんが、青年との割り勘になるのでそんなに高くはならないでしょう。
しばらくして青年が見学を終え、昭陵に出発となりました。
運転手の兄チャンはなかなかいい奴で、往復で50元でいいよ、ということになりました。
それでも十分高いですけどね!まあ観光地なのでしょうがない。
青年はわたしが日本人だと知るとびっくりして何か話しかけてきましたが、わたしには青年の言うことがほとんど聞き取れません。
運転手の兄チャンに通訳してもらうなどして(笑)なんとか聞いてみると、彼は広州から来たとのことで、広東語訛りの標準語を喋っているのでした。
ともあれ、120元をケチっていたわたしと咸陽駅からひとりタクシーをチャーターして来た学生と、だいぶ財力が違いますね。
というわけで昭陵はこの広州から来た青年と見物をしてきました。
続きは次回!