水盆羊肉(シュイペンヤンロウ)
久しぶりに「水盆羊肉(シュイペンヤンロウ)」を食べてきました。
西安名物と題してしまいましたが、実際には西安の東、渭南(ウェイナン)市に属する県、
- 澄城(チャンチャン)県
- 蒲城(プーチャン)県
- 大荔(ダーリ)県
辺りで盛んに食され、西安にある水盆羊肉のお店の看板にはたいてい「澄城」とか「蒲城」のキーワードが含まれています。
今回わたしがお邪魔したお店にも「澄城」と書かれていますね。
さて、では水盆羊肉とはどんな料理でしょうか。
レジで20元支払い、「普通(プートン)」を注文。具材の量が普通という意味です。
先に焼きたての「饼(ビン)」が運ばれてきます。
奥のミニサラダはセルフで自分で取ります。
少ししてスープが運ばれてきました。羊肉と白滝が入っています。
スープは羊肉の油が溶け出して、スープの表面に油膜が輝いています。
食べ方は様々です。わたしは饼の中にスープの具を詰めて、ハンバーガーみたいにしていただきました。
饼はこんな風にパカっと開くようになっています。
スープの具とミニサラダを入れていきます。
饼は素焼きのパンですからちょっと固いのですが、具に含まれるスープを少しずつ吸って、程よい柔らかさになり、食べやすくなります。
また、羊肉もそれだけでいただくと苦手な方には少し油っぽく感じてしまうかもしれませんが、こちらも饼が油分を吸ってくれて食べやすくなります。
具材を挟んだ饼を食べながら、スープもすすります。
スープは様々な香辛料を入れて作り、香りなどに強い主張はありませんが、じっくりと飲み続けたいと思わせるものがあります。
辛いのが好きな方は油泼辣子を足してももちろん構いません。
西安名物「泡馍(パオモ)」と同様、派手な味付けや食欲のそそる香りなどはないのですが、こうしてたまに食べたくなるなあ、と感じる素朴さのようなものがあり、安心できるお味です。
ごちそうさまでした。