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【映画関連】ウディ・アレン追放

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「ウディ・アレン追放」を読んで

猿渡由紀さんという映画評論家の「ウディ・アレン追放」という本を読みました。

ウディ・アレン(1935 -)はアメリカの映画監督・俳優・コメディアンです。

※ウディ・アレンのスキャンダル

1990年代初頭、ウディ・アレンが当時交際していたミア・ファローに訴訟を提起された。ミアの養女(ディラン)に性的虐待をしている疑いがあるというもの。裁判の結果はウディにお咎めなしとなったが、ウディは別の養女(スン・イー)と関係を持っていたことを認め、後にスンと結婚して今日まで至る。(ちなみにウディとミアは籍を入れていなかった)

その後、2019年に起こったMeToo運動において、運動の牽引者のひとりであったローナン・ファロー(ウディとミアの息子)によって当時のスキャンダルを蒸し返されてSNS上を中心に大きな論争が起こった結果、ウディの映画製作のスポンサーがみな降りてしまい、以来今日まで新作が発表されていない状況。

私はウディ・アレン映画のファンでありまして、

  • 「アニー・ホール」
  • 「ハンナとその姉妹」
  • 「ブロードウェイのダニーローズ」
  • 「私の中のもう一人の私」

などの作品が大好きなのですが、この本が出版された当初「ウディ・アレン追放」というタイトルの生々しさにショックを受け、

この筆者は本のタイトルで売れようとしていやがるな

とこれまで敬遠しておりましたが、最近立ち寄った書店で見かけ、ついに手に取った次第であります。

なかなかどうして読ませました(笑)。すごく面白かったです。

タイトルの扇動性に反して、ウディ・アレンとミア・ファローの言い分のどちらかに偏ることのない中立的な書きっぷりが、意外で、好印象でした。

そもそもウディ・アレンという人物も見るからに怪しいですが(笑)、ミア・ファローもよく分からん人ですね。

息子ナーロン・ファローを「フランク・シナトラの子かも」とか言い出すのはヤバいと思います。言わなきゃいいのに!

私もこのナーロン・ファローの件(シナトラの子説)は有名なゴシップとして小耳に挟んでおったのですが、単なるゴシップの噂レベルという認識で、ミア・ファローの婚歴を鑑みるにありえないだろうと思っていましたが、なんとこれはミア・ファロー自身が言い出した話だったんですか!

当のナーロン自身はどのように思ってるのでしょう?

自分がシナトラの子供かもしれないことについて、お前はそれでいいんか?お前の母ちゃん不貞をしていたんだぞ。

まあ、そのことと父(ウディ)が犯した(ナーロンやミアが主張するところの)罪とは別問題なのでしょうが、、、

本の話に戻ると、ウディ・アレンの生い立ちからコピーライターデビュー、スタンダップ・コメディアン、映画監督デビュー以降まで、彼の経歴をざっくりと総括できるのは貴重です。

これまでのウディ・アレン本は雑誌の号外的なムック本を除けば外国人の書いた翻訳ものばかりなので、日本人が書いたウディ・アレン本としても評価すべき点があると思います。

ウディ・アレンもすでに高齢のため次回作を観ることは難しいかもしれませんが、今後もかれの既存の作品が末永く世界に発信され、親しまれることを願ってやみません。

でなければアメリカは中国共産党やロシアと同じでしょう。

あとがきを読むと、筆者の方の、ロサンゼルスの明るさにほだされて、かつて抱いていた「いつかニューヨークに住んでやるぜ」という野望をあきらめたかのごとき筆致に共感を抱きました。

私なぞアメリカに住めるほどのレベルに到底至らなかったものの、憧れのニューヨークを旅行した数年後にロスを訪問した際は「ロスのが天気よくていいな」という感じでありましたので、気持ちはわかりマス。という程度ですが、、、

最後に余談として、「マンハッタン殺人ミステリー」が当初はミア・ファローがキャストされていたというのは意外でありました。

ダイアン・キートンの天衣無縫の明るさによってあの映画が印象づけられ、ミア・ファローだったらどんな感じになってたんだろうと思うと興味が尽きません。

ダイアン・キートンはアニー・ホールみたいな役を演じながら一方ではマイケル・コルレオーネの奥さんもやっていたんだから大女優でありますね。

彼女とウディ・アレンの関係はなくなったと言っても、ミア・ファローとしてはダイアン・キートンに対して抜き差しならんと常々感じておったのかもしれません、、、分かりませんが。

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