ラーメン(8)
見事なほどに鮮やかな代表待ちをされたが大人なので事を荒立てることはやめた
2025年12月、名古屋市中川区の「ラーメン」を訪問しました。
到着時刻は11時45分。待ちが15名ほど発生していました。
ワタシが列の最後尾に接続してしばらくすると前に並んでいた若い女のところに中年の男がやってきてしれっとそのままワタシの前に居座りました。それが上の写真であります。
よっぽどモザイクかけずにそのまま上げてやろうかと思いましたがその場で注意できなかったチキンな芥子粒ほどの肝っ玉しか持ち合わせていなかったワタシの寛大な心に免じて許してやることにしました。
というか、タイミング的に男がやって来たのは後ろにまだワタシしか並んでいなかったんですよね。ここでワタシがビシッと指摘をして二人をやり込めると、こいつらはワタシの後ろに並び直すことになって、並んでる間ずっと気まずいであろう感じがしたんですよね。
こういう面倒なことまでこちらに考えさせることになり、二重三重の迷惑を被るのがこの代表待ちの卑劣なところなのです。
ところでこの二人、同僚というよりは上司部下の関係でしょうか、男はレクサスに乗っていやがりました。女は会社の制服のような服装です。寒いだろう、なぞ言いながら男はまた姿を消し車に戻って取ってきたのか上着を持って戻ってきて女に着せていました。これは不倫な関係かもしれませんね。どうでもいいけどこれから絶品ラーメン食べるのに気分盛り上がってるのにくそみたいなシーンを見せて盛り下げようとするんじゃねえよ。本当代表待ちするような間抜けどもは程度が低い。
ともあれ到着から入店・着席まで、実に45分を要しました。この待機時間は、期待値を高める一種の儀式とも言えます。
今回チョイスしたのは、並盛豚②(980円)です。豚の塊を2つ追加した、標準的なボリュームと豪華さを兼ね備えた構成です。
着席から15分で、ついにトッピング確認の瞬間が訪れました。コール内容は「ニンニクアブラ。ラーメンのパンチ力を最大限に引き出すための、必要最低限のカスタマイズです。
どーん!
着丼後、まずはヤサイの山をスープにひたしながら食べ進め、防御壁を崩していきます。この山崩し作業のモチベーションとなったのが、豚さんです。
中くらいの大きさの豚さんの塊が3つ入っており、これがまた「ホロホロのトロ」と表現できるほどの柔らかさと旨さでした。長時間の待機に見合うだけの満足度を提供する要素です。
ヤサイの山が平坦になったところで、丼の底から麺を引っ張り出し、スープを絡ませます。
この麺が「パツパツ」とした食感で、スープをしっかりと持ち上げつつ、噛みごたえも申し分ありません。この独特のパツパツ麺を、ズボボボボと音を立てて吸い込み続ける快感こそが、行列に並んだ者への最大の報酬です。
長時間の待機を忘れさせる、高い完成度の一杯でした。サムアップ!
着丼から12分で完食。
隣で食っていた代表待ち不倫カップルに倍の差をつけて(何が)席を立ちました。
ごちそうさまでした。
ラーメン:愛知県名古屋市中川区高畑5丁目25